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棟方志功 祈りと旅

2011年08月31日 | 旅行・エンタメ・雑感etc

 

東北復興支援特別企画
愛知県美術館
2011/7/9~9/4
当初、この会期には「プーシキン美術館展」を開く予定でしたが
東日本大震災と原発事故の影響で見送りを余儀なくされてしまい
白羽の矢が立ったのが既に各地を巡回していた棟方展
なのだそうです
 
不幸中の幸い
といったら不謹慎かもしれませんが
プーシキンより棟方で良かった!
 
最も印象に残ったのは
やはり一番有名な
「二菩薩釈迦十大弟子」でした
 
大作はどれもこれも素晴しいし
宮沢賢治「雨にも負けず」「なめとこ山の熊」の柵
夏目漱石や谷崎潤一郎などの小説挿絵
ねぶた祭りに自分と奥様の似顔絵を書き込んだ巻物
焼き物、墨書
などなど
堪能しました
 
 
 
 
「わだばゴッホになる」 草野心平

鍛冶屋の息子は。
相槌の火花を散らしながら。
わだばゴッホになる。
裁判所の給仕をやり。
貉(むじな)の仲間と徒党を組んで。
わだばゴッホになる。
とわめいた。
ゴッホにならうとして上京した貧乏青年はしかし。
ゴッホにはならずに。
世界の。
Munakataになった。
古稀の彼は。
つないだ和紙で鉢巻きをし。
板にすれすれ獨眼の。
そして近視の眼鏡をぎらつかせ。
彫る。
棟方志昴を彫りつける。
 
 

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2 コメント

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大学生の頃に~ (cyaz)
2011-09-06 08:32:02
こにさん、おはようございます^^

棟方志功は大学生の頃に初めて目の当たりにしました
確か奈良の美術館で。
その魂の叫びとも言える画風に衝撃を受けたことを今も憶えています
東京で開催されないのが残念ですが、
機会があれば見てみたいと思っている画家の一人です
時折、上野の辺りの美術館の常設展で見ることはありますが
返信する
cyazさん (こに)
2011-09-07 20:01:10
東京で開催されないなんて珍しいですね!
生前は頻繁にテレビでもおみかけしましたが、残念なことに最近は取り上げられることが少なくなりましたね
東北人の粘り強さとおおらかさ、優しさに溢れた芸術家でした
返信する

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