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映画・ジ、エクストリーム、スキヤキ

2013年11月23日 | 映画(国内)

 

2013年 日本

 

 

原作・監督・脚本・前田司郎
主演・井浦新

 

そりゃ、観ますよ!
公開初日の初回に行ってきました
夕方の回には井浦さんと窪塚洋介さんの舞台挨拶が予定されているからか
初回の観客は数えるほどでしたが…

 

 

前田司郎さんを初めて知ったのは小説「誰かが手を、握っている気がしてならない」
次に読んだのが「大木家の楽しい旅行 新婚地獄篇」
これは映画も観ましたが前田さんは脚本まで
そういえば、まだ幼さの残る少女役で橋本愛さんが出てたっけ
そして今回、満を持してご自身が監督をつとめられました

 

 

大学卒業後の15年を無為に過ごしてしまった洞口(井浦新)は生きることに見切りをつけて自殺を図るが死ぬことすら出来ず途方にくれてしまう
もう一度、輝いていたあの頃の感情を感じてみたい洞口は学生時代の親友・大川(窪塚洋介)を訪ねる
『縁を切った人なのに』とすげない大川に洞口は『縁をつないだ』と意味不明な言葉を発したり
洞口と大川の男二人のダラダラ意味のない会話が続きます
これがまた変だけど可笑しい
女性には理解できない男性が永遠に持つ少年性
羨ましくもあります
死のうとしていたことをおくびにも出さずハイテンションに燥ぐ洞口
大川にしてもバイト暮らしの毎日にどこか手応えの無さを感じており、ちょうど良いタイミングで洞口が現れたわけです
人生に明確な進路が見えず社会性も無いという共通の悩みを持った二人
大川が作ったブーメランを飛ばしにどこかへ行こうということになり、大川の同棲相手・楓(倉科カナ)、大学時代の友人・京子(市川実日子)の4人で海岸へ向かう
洞口が手に入れたスキヤキ鍋を持って…

 

30代後半になっても、あの輝いていた青春時代に未だ別れを告げられないでいた洞口でしたが、海辺への一泊の遠出でやっと未来に目を向けられるようになったようです

 

 

映画冒頭、山中の橋に佇む洞口が大型トラックが通り過ぎた瞬間、その場にいないことに驚かされます
そして河原に俯せに倒れているショットに、私は洞口はここで死んだものと思いました
次に大川のところに現れた洞口は幽霊なのか、と思いつつスクリーンを観ておりましたがどうも違う
すると冒頭のシーンは実はこの映画の最後にくるべき事実なのか
やや混乱しつつ、前田ワールドを堪能し
終盤になってやっと時間軸が理解できてスッキリしました

 

前田司郎ワールドに馴染の無い方にはあまりお薦め出来ませんので悪しからず^^

 

友情出演の高良健吾さん
役名「かっこいい男」
たったあれだけの出演とは、なんと贅沢なこと!

 

 

新さん、最近はNHK日曜美術館のキャスターの顔しか拝見していなかったので嬉しかったです

 

原作は未読でしたので映画の帰りに早速本屋さんで購入しました
楽しみ♪

 

 


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