読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

前田司郎「誰かが手を、握っている気がしてならない」

2008年05月18日 | ま行の作家
父・タカシ
母・ミナコ
姉・リオ
妹・ナオ
そして神

5人の語り手の独白
行も章も分かれない
数行読んで独白者が変わっていたことに気づく
慣れるまで少し大変だった

神様の声が聞こえると言うナオ
ナオは不倫の子かもしれない
ミナコが家出した
タカシは疲れを感じ始める
リオはナオのこと、家出した母のことなど友人のキトウさんに泣きながら語る

タカシ、ミナコ、リオ
それぞれが自分の存在について、神について考える
そして、バラバラになりかけた家族が再生に向かう

哲学的
宗教的
のようだが
実は
人と人の関係は
基本に立ち返れば簡単で上手くいくものだ

と言われたような気がする
温かみのある小説だった


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 池澤夏樹「スティル・ライフ」 | トップ | エコ検定 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ま行の作家」カテゴリの最新記事