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ロバート・A・ハインライン「月は無慈悲な夜の女王」

2011年11月12日 | 海外の作家

 

ハヤカワ文庫
2010年3月 発行
解説・牧眞司
679頁


2076年7月4日
圧政に苦しむ月世界植民地は地球政府に対し独立を宣言した
流刑地として、また資源豊かな植民地として、月は地球から一方的に搾取され続けてきた
革命の先頭に立ったのはコンピューター技術者マニーと自意識を持ちマニーを最初の友人と認識している巨大コンピューターのマイク

7月4日といえばアメリカ独立記念日
いかにもアメリカらしいSF小説です
40年以上前に発表された作品ですが、全く古さなど感じさせません

マニーはヒーローでもなんでもない凡人
彼は、たまたま、そこにいたから、革命運動のリーダーになっただけですが
コンピューターのマイク、独立運動の実質的指導者であるデ・ラ・パス教授、女性活動家ワイオの助けを借り見事革命を成功させます


月の暮らしや社会制度などは実にSF的ですが、現実に有りそうで、考えさせられるところが多々あります

度々出てくるのが
「TANSTAAFL」
There ain't no such thing as a free lunch.
の略です
無料の昼飯などというものはない
つまり
どんな物であろうと手に入れるものは、それに対して支払う

アメリカ的ですね

思想は脇に置いておいて
アメリカ人特有の洒落や皮肉も盛りだくさん
ハインラインを堪能出来ます

 

 


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