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常光徹「うわさと俗信 民俗学の手帖から」

2018年08月28日 | 教養・学習本

 

河出書房新社
2016年 5月 初版発行
216頁

 

1996年9月2日から11月1日まで高知新聞の学芸欄に「民俗学の手帖から――うわさと俗信――」と題して連載されたものに若干の加筆、訂正を行い刊行

 

怪談・ふしぎ話・言い伝え…
現代の町なかの「遠野物語」
「学校の怪談」について考えるきっかけとなった、都市伝説の数々
しみついた心のくせから、人々の心意を解き明かす

 

Ⅰ うわさ 現代の世間話

 学校の怪談、口さけ女、人面犬など

伝統的な昔話が衰退する中、人びとの日常を映し出す様々なテーマが、創造力を伴って語られている現実
口承文芸研究の豊かな材料となっている

今後も次々と新しいうわさが作られ広まっていくことでしょう

「噂話」ワクワクしますよね

娘の以前の職場(介護施設、厨房)では遅番で一人後片付けをしていると、「お疲れ」「ごちそうさん」と声を掛けられることがあり何気に返事をしたものの後になって「あれ?」という経験をする人が多かったそうです
モチ、娘も経験済み(^_^;)
おそらく、仕事に集中している中で脳が幻聴を聞かせたのではないか、と思うのですがゾッとしますよね
本人には確かに聞こえたのですから(@_@)
私も、車のルームミラーやドアガラスに何かが見えたことが幾度もあります
その時はドキっとしますが、光の加減で何かが映りこんでいたのです
そういった体験は案外楽しかったりします

 

 

Ⅱ 俗信 身近な言い伝え

 土用ウナギ、親指と霊柩車、長居の客には、夜のクモは吉兆?

一行知識にもたとえられる俗信は、断片的な言い伝えがとりとめもなく散在していて、非科学的で論理的な一貫性を欠くもののように思われ、資料収集が案外面倒なこともあって調査、研究が立ち遅れているが、個々に取り上げると無意味に映る伝承であっても、それが一定の類型性を維持しながら広く伝えられているのは、ただの口からでまかせや偶然の結果ではないことを物語っている
背後には独自の論理的な思考にもとづく発想が機能していて、表層に現れた言葉の差異はある必然の関係から生まれた姿だといってよい

俗信も地域によって全く逆の意味を持つものがあるとか
他所の土地で「へぇ~」と思ったことがありますが、郷に入れば郷に従え、の精神が必要です
俗信を知らないから常識が無い、というような年配者の考えは止めて欲しいな
結婚してまもないころ義父から叱られて納得いかなかったことがあるので(+_+)

 

表紙カバーの写真
何かに見えるような?
意味深ですよね

 

面白かったです♪

 

中に、某SNSでお付き合いのある方のお名前がありました
東京の小学校の先生、とありましたが同姓同名でしょうか?

 

 


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