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イアン・マキューアン「贖罪」

2019年08月04日 | 海外の作家

訳・小山太一
新潮社
2003年4月 発行
2003年11月 3刷
439頁

 

映画「つぐない」を観て読みたかった原作
キーラ・ナイトレイとシアーシャ・ローナンで脳内再生しながら読みました

 

第2次大戦開戦前の1935年の夏、地方の旧家に暮らす13歳の少女、ブライオニー・タリス
父親は仕事で不在、母親は持病の頭痛で伏せがちな中、休暇で帰省してくる兄とその友人、両親の離婚で一時的に滞在することになった従兄弟たち、姉セシーリアと使用人の息子で幼馴染のロビーらとの夕食会が始まります
そんな中で起きたある事件
ブライオニーの虚偽証言により、互いの気持ちを確認したばかりのセシーリアとロビーは残酷にも引き裂かれてしまいます
時が経ち、舞台は第2次大戦時下へ
新米看護師となったブライオニーと戦地に赴いたロビーの日々が描かれます
戦時下の描写は大変辛い内容ですが、この部分があるからこそ、やがて小説家となる一人の才能溢れる少女の誤解、思い込み、嫉妬が引き起こした悲劇を描いたメロドラマに終わらせず、奥深い物語に仕上がっていると思いました

 

ブライオニーの贖罪はありえたのか?
それは最後の3頁でようやくわかります

 

長い物語でしたが、読み終えた満足感でいっぱいです

 

 


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