「愛を綴る女」
原題 MAL DE PIERRES
2016年 フランス、ベルギー
【シネフィルWOWOW】
1950年代の南フランス、プロヴァンス地方
美しいけれど精神が不安定な娘・ガブリエル(マリオン・コティヤール)
地元の教師に恋心を抱きますが一方的な思慕は受容れられず、奇妙な行動をとるようになります
結婚すれば落ち着くかもしれないと考えた母親は、ガブリエルに精神病院に入るか、結婚するか選択を迫ります
結婚を選んだガブリエルですが、母親の決めた相手、スペインから来た季節労働者のジョゼ(アレックス・ブレンデミュール)に対しては「あなたを決して愛さない」と宣言し夜の営みも娼婦の立場でジョゼにお金を払わせるのでした
妊娠するも結石が原因で流産、治療のためアルプスの療養所に滞在することになります
そこで出会ったインドシナ戦争で負傷した帰還兵アンドレ(ルイ・ガレル)に惹かれ心から愛するようになるガブリエルでしたが…
終盤はガブリエルの妄想が入り混じり解りにくい部分もありましたが、後に説明が入って納得
ジョゼの度量の大きさにようやく心の平穏を持つことができたガブリエル
初めて、ジョゼの故郷を一緒に訪ねるのでした
ジョゼとガブリエルには良きパートナーとして幸せに暮らしていって欲しいと思いました
40歳を過ぎているのにマリオン・コティヤールの娘役は全く違和感がないし、リヨン、ダボス、アンダルシアなどロケ地の自然風景も素晴らしく美しかったです
「男と女」
原題 UN HOMME ET UNE FEMME
1966年 フランス
【BSプレミアム】
フランシス・レイによる音楽は勿論知っていましたが映画は観鑑賞でした
ストーリーは夫を亡くした女性と妻に自殺された男性の大人の恋愛を描くもので目新しいところはありません
クロード・ルルーシュ監督の考えつくされた映像とフランシス・レイの美しい音楽
それだけで十分でした
「セザンヌと過ごした時間」
原題 CEZANNE ET MOI
2016年 フランス
【シネフィルWOWOW】
近代絵画の父と称されるフランスの画家ポール・セザンヌと文豪エミール・ゾラの40年にわたる友情を描いたドラマ
少年時代に出会い、境遇こそ異なりますが共に芸術を志す2人(ギヨーム・ガリエンヌ、ギヨーム・カネ)は夢を語り合って成長します
先にパリに進出したゾラは小説家として成功を収めますが、セザンヌはなかなか評価されず落ちぶれていきます
そんな時、ゾラがセザンヌをモデルにしたと思われる小説を発表したことで友情に亀裂が入ってしまいます
時代に受け入れられず長く苦難の道を歩んだセザンヌ
人間的には欠陥の多い画家でしたが、最後には魅力的に見えてきました
クリムト、エゴン・シーレ、フェルメールなどなど、このところ映画の題材にされる画家が多いですが、どの人も一般的には“問題アリ”なのですねぇ
芸術家とは総じてそういうものなのかもしれません(^_^ ;)
サント・ヴィクトワール山(1904年)
「マネーモンスター」
原題 MONEY MONSTER
2016年 アメリカ
【BSプレミアム】
リー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)の軽快なトークと財テク情報で高視聴率を稼いでいるTV番組“マネー・モンスター”
ある日、生放送中に銃を持った若者カイル(ジャック・オコンネル)が乱入し、ゲイツを人質に番組をジャックしてしまいます
カイルは数日前に放送された内容を信用し、ある会社の株を買ったのですが、大幅に株価が下がり全財産を失ったと訴えます
さらに株価下落には意図的な情報操作が絡んでいるというのです
爆弾をセットしたベストを着せられたゲイツは、プロデューサーのパティ(ジュリア・ロバーツ)の指示を受けながら何とかカイルを説得しようと試みます
ラストで株暴落の顛末が明かされます
ところが喉元過ぎれば…の諺通り
ジャックされた番組の中継を固唾を呑んで見守っていたアメリカ国民は、事件後にはまた何事もなかったかのように株情報をチェックし相場に一喜一憂するのでした
常に冷静沈着、仲間への的確な指示でリーの苦境を救おうと奮闘するジュリア・ロバーツが良かったです
面白い社会派ドラマでした
「リプリー」
原題 THE TALENTED MR.RIPLEY
1999年 アメリカ
【シネフィルWOWOW】
下層階級のアメリカ人の若者・リプリー(マット・デイモン)が富豪の放蕩息子・ディッキー(ジュード・ロウ)を家に連れ戻す役目を負い、イタリアに渡ります
初めのうちは物珍しさからリプリーを歓迎し、あちこち連れ回していたディッキーですが、直に厭きてしまい冷たく当たるようになります
ディッキーと友人になれたと思っていたリプリーでしたが、ディッキーからすれば、父親のお金で遥々イタリアまでやってきてディッキーにすり寄って遊ぶだけの退屈な男なのでした
可愛さ余って憎さ100倍
ディッキーに罵倒されたリプリーは思わず彼をなぐり殺してしまいます
ディッキーに成りすまして贅沢な暮らしを続けるリプリーでしたが嘘に嘘を重ねる生活にはやがて破綻が見え始めます
ディッキー殺しの容疑から無事逃れられた、と思いきやそうは問屋が卸さないのですよねぇ
マット・デイモンの繊細さ、ジュード・ロウの色気にドキドキしました
フィリップ・シーモア・ホフマンも彼らしい役柄でした
残念に思ったのは、ディッキーと名乗るリプリーに好意を寄せるお金持ちの娘役のケイト・ブランシェット
元々大人びた顔の彼女には若い娘役、それも何も知らない純真無垢な役がイマイチハマらなくて引いてしまいました
リプリーがディッキーを殺したと言い募る恋人役のほうが良かったのではないかしら?
GWいかがお過ごしでしょうか。
セザンヌ~ ご覧になっていたんですねー!
さすがです。
さっき見たばかりなのだけれど、もしや、こにさん見てないかしら?と思って検索したら、この記事と
美術展にも行かれている様子。
今までstビクトワール山かな?にこだわりあって、静かに絵を描いてる人という勝手な印象があったので、少々びっくりでした。
また感想後日書く事があったら、もう一つのブログにTBさせていただきますね♪
GWといっても遠出の予定もなくノンビリしています^^
2019年に観ていたのでした。
コメント頂いて思い出させてもらえてありがたいです。
セザンヌに限らず、芸術家というのは生き難い人たちなんですね。映画で知ることが多くて私も驚いています。
感想、お待ちしてます!(^^)!
美術展もコメントから検索して再確認しました。
セザンヌ単独ではないけどいくつか鑑賞してましたね! 忘れてました(笑)