文春文庫
1995年11月 第1刷
2014年 1月 第35刷
解説・出久根達郎
312頁
北国の藩
筆頭家老暗殺につかわれた幻の剣「馬の骨」
下手人不明のまま6年が過ぎ、江戸から石橋銀次郎がやってきます
国もとに銀次郎を読んだのは伯父である家老の小出帯刀で、謎の秘剣「馬の骨」の遣い手を探す為でした
闇に埋もれた秘剣探索を下命された銀次郎と近習頭取の浅沼半十郎は藩内の剣客ひとりひとりに試合を申し出ますが、遣い手は見つかりません
そんな中、秘剣の裏に熾烈な執政をめぐる暗闘がみえてきます
2005年、NHKでドラマ化されました
石橋銀次郎=内野聖陽、浅沼半十郎=段田安則、小出帯刀=近藤正臣
ドラマでは主人公は銀次郎で、半十郎は帯刀の命で渋々銀次郎を手伝っているだけでしたが、小説の主人公は半十郎とその妻でした
秘剣と政争の陰でひっそりと描かれる半十郎夫妻の再生物語
血生臭い物語が最後の一行で美しいものに変わりました
秘太刀「馬の骨」の遣い手は一体だれであったか?
出久根さんが解説で書かれていますので本文前に解説を読むことは『厳禁』です!
https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/cfbf50d03129531b06de350858c2c9e1
また読んでみたいですね〜。
ドラマでも終盤になって杉江の回復ぶりが見て取れるシーンはあるにはありましたが弱かったですね。南果歩さんだったので余計に惜しい!
小説のほうは何度読んでも楽しめそうです。