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おうち映画(日本)・おらおらでひとりいぐも

2022年06月18日 | 映画(国内)
「おらおらでひとりいぐも」
2020年
【日本映画専門チャンネル】

原作 若竹千佐子

昭和・平成・令和を生きるひとりの女性を田中裕子さんと蒼井優さんが2人1役で演じた人間ドラマ

75歳になる桃子さんは突然夫の周造(東出昌大)に先立たれ、ひとり孤独な日々を送っています
日課は病院と図書館に出かけること
図書館の司書(鷲尾真知子)にあれこれ誘いを受けるも断り続け、ひたすら本を読み46億年の歴史に関するノートを作っています
ある日のこと、桃子さんの心の声=寂しさ1,2,3が現れます
誰かと問うと桃子さんのお国言葉で「自分たちはあなただ」と答えるのでした
翌日、病院で痴呆が始まったのではないかと医師に相談をしますが真面目に取り合ってもらえませんでした
不安を抱えながら日々を過ごす桃子さん
時折現れる寂しさ1,2,3と本音を語り合ったり、幼い頃に戻って祖母に再会したり、夫と出会った頃を思い出したりしながら自分の来し方を思うのでした

寂しさ1,2,3を演じるのは宮藤官九郎さん、青木崇高さん、濱田岳さん
桃子さんとお揃いの手編みの毛糸のベストを着ていて可笑しいです

もう一人、朝目が覚めると桃子さんと同じパジャマを着た心の声=六角精児さんがいます
「今日も昨日と同じこと、もっと寝ていればいい」と囁くのも最初は可笑しかったのですが、何度か現れると桃子さんの生活の侘しさが見えて切なくなりました

おらおらでひとりいぐも、は「私は私らしく一人で生きていく」という意味だそうです
夫が亡くなってから寂しくて寂しくて仕方なかった桃子さん
やがて夫の死は桃子さんが一人で生きていくための夫の計らいと考えるようになります

現実と心の中を行き来しながら長い長い地球の歴史の中で人が生き死にを繰り返し、今、奇跡の命があることに考えついた桃子さんは孫を前に新たな一歩を踏み出すのでした

75歳の老女の孤独を、哀しさと強さと愛嬌で演じた田中裕子さん、素晴らしかったです
良い映画を観ました^^







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