読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

夏目漱石「こころ」

2010年07月22日 | な行の作家
初読は高校生の時
感想は…
はっきり覚えていません
『読んだ』のは確かです

今回再読してみて
高校生では、理解出来なかったのも頷けます
・明治時代のインテリの考え方
・当時の日本人の価値観
などなど
高校生当時
自分の考え方や価値観も把握出来ていないのに、「先生」や私、「先生」の友人K、私の両親ら登場人物の考え方や価値観が理解出来るわけがありません


恋愛は神聖だけれども罪悪だという先生は、同時に〈自由と独立と己とに充ちた現代〉を生きる代償として、ひとは寂寞に耐えねばならぬことを見抜いている。お嬢さんを占有しようとして、先生はKを裏切った。この個人的な体験に発する罪の認識(しかも、先生はそれを妻と共有することさえ自らに許さない)

自殺した友人Kへの罪の意識

自分の罪が少なくとも妻からは許されることを予感しながら、自分と妻との愛の共有が成り立つことを知りながら、愛ゆえの裏切りは罪かという問いには一度も触れられない

これら以外にも遺産相続・田舎と都会の意識の差・明治の精神(乃木大将の死や明治天皇崩御など)
今ならスムーズに頭に入ってきます

再読して良かったです

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« M.J.アドラー/C.V.ドーレン... | トップ | ノダル・ドゥンバゼ「僕とお... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ロビタ)
2010-07-23 08:40:27
「こころ」の後半の手紙を、実際に書いてみる、
というなんともくだらないけどオモシロイ企画が
ありますよ↓

http://portal.nifty.com/2009/12/21/b/
返信する
ロビタさん (こに)
2010-07-23 19:38:48
面白い企画ですね!

縦書きを横書きに写すのはしんどくないかしら、と思って自分も数行書いてみました
それどころか、そもそもペンで字を書く、という作業に疲れました

残った原稿用紙はどうなったんでしょうか
(^_^;)

漱石は「蝿頭」くらい小さな字を書く人だったとか
もしかして原稿用紙のマスを無視して思いっきり小さな字で書かれた手紙だった
とか?
返信する

コメントを投稿

な行の作家」カテゴリの最新記事