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おうち映画(日本)を5本

2019年10月13日 | 映画(国内)
「羊の木」
2017年
【Netflix】

日本海に面する港町・魚深にそれぞれ移住してきた6人の男女
彼らの受け入れを担当することになった市役所職員の月末(錦戸亮)は、これが過疎問題を解決するために町が身元引受人になって元受刑者を受け入れる国家極秘プロジェクトだと知ります
いかにも公務員らしく淡々と仕事をこなす月末でしたが、事情はそれぞれ違うものの全員が殺人を犯している、という元受刑者たちとの関わりが深くなるにつれ苦悩する表情を見せるようになり父親や元恋人である同級生も巻き込んで不穏な空気が漂い始めます
ニュートラルな雰囲気の錦戸さんに対し、元受刑者役の、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平というひと癖もふた癖もありそうな面々の異様さが目立ちます
特に松田龍平さんと北村一輝さんはおよそ想像出来るけれど、結果やっぱりやってしまって…
それで、この国家極秘プロジェクトは中止になったのかしら?
のろろ様云々の意味不明なお祭りには笑えました
ここで一気に私の中の評価はC級まで下がりました
後味の悪さで記憶に残りそうな作品です





「ちゃんと伝える」
2009年
【Netflix】

父(奥田瑛二)が癌で入院したのをきっかけに初めて父と向かい合おうとする史郎(AKIRA)
そんなある日、史郎もスキルス性胃癌の診断を受け、父よりも短い余命宣告を受けてしまいます
限られた時間の中で父との約束を果たそうと奔走する史郎でしたが…

園監督が出身地の愛知県豊川市と豊橋市で全編撮影とのことで親しみを持って観ました

けれどAKIRAの演技力の無さに引きました
史郎の家は豊川稲荷の近くで職場は豊橋駅の近く
史郎は走って通勤するのです!
8km弱、走れない距離ではありませんが、最初はビックリ!
AKIRAに走らせたかった?
走るシーンの為にAKIRAを選んだとしか思えません(笑)

上っ面をなぞっているだけのような作品
奥田瑛二さん、母親役の高橋恵子さん、恋人役の伊藤歩さんたちまで輝きが薄れてしまって残念でした
父を喪う史郎の嘆きは伝わってくるのですが、夫に続いて息子まで喪うことになる母や恋人
女性たちの気持ちはどうなるのかしら

監督がご自分の父親とのエピソードを元に制作されたとのことなので、ごく“個人的な”作品として観れば良いのかもしれません

父親の本棚に、長野まゆみ「少年アリス」と連城三紀彦「恋文」を見つけた時は嬉しかったです^^





「日日是好日」
2018年
【日本映画専門チャンネル】

本当にやりたいことを見つけられず大学生活を送っていた20歳の典子(黒木華)は従姉の美智子(多部未華子)と一緒に只者ではないと噂の武田のおばさん(樹木希林)の茶道教室に通い始めます
初めは決まり事だらけのお茶の世界についていけるか不安になる典子でしたが、それから20年以上も武田先生の元に通うこととなるのでした
その間には就職、失恋、父の死などを体験し、お茶や人生に大事なことに気が付いていきます

四季折々の武田先生の家のお庭の情景にホッとします
特に雨に濡れた緑の美しいこと

しみじみとした良い映画でした

樹木さんも黒木さんも多部さんもお茶は未体験で急遽特訓したとのこと
女優魂に脱帽です
1954年のイタリア映画「道」を典子が絶賛するシーンがあります
自分も大好きな映画なのでまるで自分が誉められたようで嬉しくなりました♪

「日日是好日」
嵐の日であろうと悪いことが起きた日であろうと、その日はかけがえのない一日

忘れないようにしましょう






「くちびるに歌を」
2015年
【チャンネルNECO】

アンジェラ・アキの「手紙~背景十五の君へ~」をモチーフにした中田永一の小説を映画化
同級生の音楽教師、ハルコ(木村文乃)が産休に入ることから代役を頼まれ東京から故郷の長崎県五列島に戻ってきたユキ(新垣結衣)
東京帰りということとその美貌、さらにかつては天才ピアニストだったと噂され顧問をすることになった合唱部には多くの男子生徒が入部してきます
合唱コンクールの全国大会を目指し練習を重ねてきた女子生徒たちは、ユキが目当てだけで真面目に練習しない男子生徒たちに不満が募るばかり
ユキも到底教師とは思えないほど無愛想で冷たく、練習のピアノ伴奏もしません
合唱部の生徒のうち焦点を当てられるのは、部長で父親に捨てられ祖父母と暮しているなずな(恒松祐里)と自閉症の兄を持つサトル(下田翔大)
ユキから出た課題「15年後の自分へ宛てた手紙」に2人が書いてきたのは「なぜ、生れてきたのか」でした
それを読んだユキ自身も15年前に中学の卒業文集に書いた文を読み直すのでした

ユキが生徒たちの生活を知るにつれ、また生徒たちがユキがピアノを弾かない、弾けない理由を知るにつれ生徒たちとユキの距離が縮まり心を通わせていきます
そして、いよいよ合唱コンクール長崎予選の日を迎えるのでした

ベタな物語ですが泣かされました
彼女の人生は、すぐ元通りにはならないだろうし、島の子供たちもこれから辛い体験をするかもしれません
ガッキーが最後の最後まで心の底からの笑顔を見せなかった、見せられなかったのが逆に良かったです





「モリのいる場所」
2018年
【日本映画専門チャンネル】

山崎努と樹木希林が伝説の画家・熊谷守一夫妻を演じた人間ドラマ

昭和49年(1974年)、庭の溢れるほどの木々や草花、鳥、虫たち生き物に囲まれて暮らす夫妻
守一は30年もの間、ほとんど家の外に出ることなく庭の生命を見つめ描き続けたそうです
そんな画家の晩年のある夏の1日をユーモラスに描きます

名優お2人の演技を見せてもらっただけで幸せでした
脇の加瀬亮さん、青木崇高さん、三上博史さん、池谷のぶえさんetc、出演者全員ナイス演技

熊谷守一の作品は、愛知県美術館、木村定三コレクションに数点所蔵されているようです
2015年に愛知県美術館で木村定三コレクションを観賞していますが、その時は若冲ばかりに注目していて、『猫』は記憶があるのですが、おそらく展示されていたであろう他の作品は蚊帳の外でした
公開される機会を待って、じっくり観てきたいと思います





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