おうち映画（海外）を5本

「THE PROMISE 君への誓い」

原題　THE PROMISE

2016年　スペイン、アメリカ

【スターチャンネル　BS10】

1914年、トルコ人、アルメニア人が共に暮らしていたオスマン帝国

南アナトリアに住むアルメニア人の青年、ミカエル（オスカー・アイザック）は医師を目指して首都コンスタンティノープルの医科大学に入学、下宿先の娘の家庭教師で同じアルメニア人の女性アナ（シャルロット・ルホン）に出会い互いに惹かれあいます

しかし、ミカエルは医科大学へ進むために資金援助を受けた家の娘と婚約していましたし、アナにはアメリカ人ジャーナリストの恋人、クリスがいました

ミカエルとアナの運命は、やがて始まるトルコ人によるアルメニア人迫害事件に大きく左右されることになります

                                           

大学で出会ったトルコ人、エムレとの民族を越えた友情、故郷に戻りトルコ人の迫害に抵抗する日々、同じようにアナを愛したクリスとの歩み寄りなど、見ごたえがありました

そしてラスト、フランス海軍によって助けられアメリカに渡って成功し、年老いた今、家族に囲まれて幸せな表情を見せるミカエルですが、彼の隣にアナの姿が無いのは切なかったです

150万人ものアルメニア人が虐殺されたとのことですが、今に至ってトルコ政府はその事実を認めていないそうです…

　　　　

「マラソン　マン」

原題　MARATHON MAN

1976年　アメリカ

【シネフィルWOWOW】

思いがけない事の成り行きから知らぬ間に恐ろしい事件に巻き込まれていく男を描く濃厚なサスペンススリラー

主人公を演じるのは若き日のダスティン・ホフマン

主人公はマラソンを日課にしているのですが、それと物語の本質にはあまり深い関係は無いようです

周辺に不穏な空気が漂い始めて分かってくる父親や兄の本当の姿

本人は何も知らないのに拷問はされるは、愛した女性には裏切られるは、命を狙われるは

気の毒としか言いようがありません

拷問のシーンは海外ドラマ「Xファイル」でモルダーがエイリアンから受けた頬に穴を開けられるシーンを思い出して、うぅ…となりました

ラストは、やはり主人公が勝つのですが哀れで切なくなりました

彼は、また今日も一人走り続けるのです

　　　　

「グッドナイト・ムーン」

原題　STEPMOM

1998年　アメリカ

【シネフィルWOWOW】

離婚した夫婦（エド・ハリス＆スーザン・ランドン）と2人の子供、夫の新しい恋人（ジュリア・ロバーツ）が織りなす新たな家族の姿を描きます

2度目の鑑賞です

ストーリーを分かったうえで鑑賞すると、実際に子供を産み育てたスーザン・サランドンと一生懸命継母－原題ですね－になろうとしているジュリア・ロバーツの演技に感じ入るところが多く、良い映画だったという感想

1度目はジュリア・ロバーツのキャラクターにイマイチ感情移入できなくて、勿体ない見方をしていたようです

　　　　

「ワンダー　君は太陽」

原題　WONDER

2017年　アメリカ

【スターチャンネル　BS10】

10歳になる少年オギー（ジェイコブ・トレンブレイ）

生まれつきの障がいにより人とは違う顔を持っており、幼いころから母イザベル（ジュリア・ロバーツ）と自宅学習をしてきましたが、初めて学校に通うことになります

家庭以外の場所でオギーが直面する悪意、葛藤

それらを乗り越えて育まれる友情

そして彼を支える家族愛

オギーの姉と親友の間に起こるトラブルもその年代の少女が抱える問題を扱っていてナイス

オギーが学校に通うようになって自由な時間が持てたイザベルが自分の夢にもう一度挑戦する姿も清々しく

こういったテーマをお涙頂戴で描いていないところに好感が持てました

先に感想を書いた「グッドナイト・ムーン」から約20年

ずっと第一線を走ってきたジュリア・ロバーツですが、今後益々活躍が期待できそうですね

　　　　　　　　　

「母なる証明」

原題　MOTHER

2009年　韓国

【日本映画専門チャンネル】

貧しいながらも幸せに暮らしていた母（キム・ヘジャ）と息子（ウォンビン）

女子高生殺人事件の容疑者にされてしまった息子と息子の無実を信じて真犯人を追う母の姿を描きます

韓国映画らしく生々しい作品ですが、伏線が回収されるミステリーを楽しめたし、キム・ヘジャの怪演（？）も素晴らしかったです

韓国映画は、観る前は苦手かもと思うのに観始めると止められず中毒になりそうです( ;∀;)