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映画・グロリアの青春

2014年03月11日 | 映画(海外)

 

原題 GLORIA
2013年 スペイン・チリ合作

 

 

チリの首都、サンティアゴ
58歳になるグロリア(パウリーナ・ガルシア)は12年前に夫と離婚
二人の子どもはそれぞれ独立し、今は独り暮らしをしている
会社では責任ある仕事を任され充実しているが、時に寂しさを感じ、ヨガなどのサークルに参加したり子供たちに連絡をとったり、中年の独身男女が集まるダンスホールに通ったりして孤独を紛らわせていた
ある晩、ダンスホールで出会ったロドルフォ(セルヒオ・エルナンデス)と一夜を共にする
遊園地を経営しているなど彼はグロリアにとっては理想的なパートナーだったが、難点も…
それは、彼が1年前に離婚した元妻や成人している娘たちが経済的にも精神的にも自立しておらず何かとロドルフォに連絡を寄越すこと、そしてグロリアを彼女たちに紹介しようとしないことだった

  

自分と年齢が近い女性が主人公ということで観ました

簡単にまとめれば
良い相手に巡り合えたと思ったけれどその男はダメ男だった、ならば今まで通り自分らしく生きていこうではないか
といったところ 

グロリアの外見がいけません
美人だしスタイルもまぁまぁなのに、無難なヘアスタイルと流行遅れの大きめ眼鏡が垢抜けない印象を与えます
邦題の「青春」からロドルフォとの恋をきっかけに外見も中身も大きく変わるのかしら、と思いましたが、全くそのようなことはありませんでした

 

グロリアはグロリアなのです
サンティアゴという保守的な都市で自立したひとりの女性として生きていくのです
しかし、日本社会とは随分違う、チリという国の歴史と現状を知らないと理解しづらい部分はありますね

 

散々振り回してくれたうえ結局は元妻と娘たちを手離せないロドルフォへの最後の『仕返し』には拍手を送りたいです
ロドルフォと自分に向けた怒り、その後の寂しさ、最後の大笑いは痛快でした
でも、やはり一抹の寂しさは残ります

 

邦題の青春は不要でしょう?
このところセンスを疑いたくなるような邦題が多くないですか?
観客もそれなりに学んでいるのですから、いかにもってタイトルは止めにしてもらいたいものです

 

 

ラストシーンでウンベルト・トッツィの「グロリア」に乗せて踊り天を仰ぐグロリア
無難な道より、人から見ればイタイような道を選んだ彼女に映画冒頭に抱いた印象が大きく変わりました
とってもチャーミングです!

 

実年齢54歳のパウリーナ・ガルシア
衝撃的なヌードやベッドシーンも辞さない体当たり演技に女優魂をみました
2013年ベルリン国際映画祭で銀熊賞・主演女優賞に輝いたのも納得です

 

 


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