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篠原菊紀「未来の記憶のつくり方 脳をパワーアップする発想法」

2010年09月01日 | 教養・学習本
記憶といえば、過去に起こったエピソードの記憶、過去に獲得した知識、繰り返し訓練することで身についた手順の記憶であって、過去そのものや過去からの蓄積の結果作り上げられるもの
なので本書のタイトルのように未来と記憶を結びつけるのはちょっとおかしな気もしますが、未来に関する記憶で、「展望的な記憶」と名付けられている記憶もあるのだそうです
これからの予定や将来の展望に関する記憶のことです

展望的な記憶には「気分」がくっついている場合が多く、過去に経験した苦楽の記憶つまりエピソード記憶が影響している
そこで著者は、エピソード記憶なんて動的で不確かなもので、記憶を再生するたびに再構築されるのだから、うまいく過去の記憶にアクセスすればうまい「未来の記憶」が作れる、と書いています

3秒でつくる新しい未来
「これまで、どうやって乗り越えてきたんだろう」
「もしも奇跡が起こったら、その翌朝は…」
「明日を0.1点だけましにするのに役立つことってなんだろう」
これで未来の記憶をうまい色に染めることができます


さらに今の記憶「ワーキングメモリー」を鍛えることでより明るい「未来の記憶」を手に入れることができます
脳トレといわれているものです

加齢による物忘れ、新しいことが覚えられない等は脳トレによってかなり改善されます
まずは周囲の人に「今日は何日?何曜日?」などすぐ聞かないこと、簡単な計算は電卓に頼らず暗算で行う、等から始めてはどうでしょうか


おまけとして、ひらめきと気質についての章があります
各人の脳の癖を利用してひらめきを促進しようというのです

最初から最後まで無駄な章の無い、大変勉強になる1冊でした


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