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おうち映画(海外)・PASSING -白い黒人-/HANDIA アルツォの巨人

2022年10月22日 | 映画(海外)
「PASSING -白い黒人-」
原題 PASSING
2021年 アメリカ
【Netflix】

原作 ネラ・ラーセン

1920年代のニューヨークを舞台に、肌の色から白人のフリができる2人の黒人女性の葛藤を描きます
共に白人のフリが出来、ひとりは白人として、ひとりは黒人として生きています
偶然再会したことから始まる物語
白人として白人の夫と暮らすクレア(ルース・ネッガ)は黒人社会に戻りたいという願望があり、黒人の夫と子供と暮らすアイリーン(テッサ・トンプソン)は白人社会で過ごすことに難しさを感じています

アイリーンの平穏な生活の中に立ち入ってくるクレア
彼女を拒めないアイリーンにぐいぐい迫ってくるクレアが恐ろしいと思いました
そして、ラストには意外な結末が…

分っているからか、見た目が黒人にしかみえず、これで白人のフリが出来るものだろうか、という疑問がずっと頭から離れませんでした

それはさておき
人種差別が当たり前の中、アイデンティティを偽り生き抜く術を身につけた2人を責めることはできません
原題は通用するという意味

モノクロ映像の光の使い方が上手く2人の女優の演技も素晴らしい美しい映画でした
        
   

「HANDIA アルツォの巨人」
原題 HANDIA
2017年 スペイン
【Netflix】

1818年、スペイン、バスク地方のアルツォに生まれたホアキン(エネコ・サガルドイ)は20歳までは一般的な身長でしたが、その後は先端巨大症に苦しみ最後には身長は242㎝になり43歳で亡くなります
戦地に兵士として取られていた兄のマルティン(ホセバ・ウサビアガ)は片腕が動かなくなる怪我を負い数年ぶりに家に戻ると異様なほど背が高い弟を見て驚愕
実家の貧しい暮らしから抜け出すため、マルティンはホアキンを連れて興業の旅に出ます
「巨人」として見世物扱いされることも兄と家族の為なら、と我慢するホアキン
やがて巨人症特有の体調不良を来たし興行を続けることが無理になったため、故郷へ戻る途中追剥に遭い全財産を奪われてしまいます

兄を慕い、家族を思い生きたホアキン
哀しい話でした

実話に基づいておりバスク地方ではホアキンの存在は神話と化しているそうです
        


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