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おうち映画(海外)を5本

2020年11月04日 | 映画(海外)
「メアリーの総て」
原題 MARY SHELLEY
2017年 アイルランド、ルクセンブルグ、アメリカ
【Netflix】

「フランケンシュタイン」を生み出したメアリー・シェリーの波乱に満ちた半生を描きます

19世紀のイギリス、ロンドン
父親は書店を経営、実母は亡く、継母との関係は上手くいっていません
小説家になりたいメアリー・ゴドウィン(エル・ファニング)の息抜きは母の墓の前で読書をすること
ある日、異端の天才と称される詩人のパーシー・シェリー(ダグラス・ブース)と出会います
互いの才能に惹かれあい情熱に身を任せて駆け落ちをしますが、その後メアリーに数々の悲劇が訪れます

母親譲りの聡明さと意志の強さで、自分勝手な理想を掲げるだけの男パーシーの性根すら叩き直したメアリー
まだ女性の立場が弱かった時代に見事にやってくれました
パーシーとの間に出来た子を失い、贅沢な暮らしから借金取りに追われるどん底生活に突き落されても『総ては自分が選んだこと』と言ってのける強さ
「フランケンシュタイン」は読んだことも映画を観たこともなく詳しい内容は知らなかったのですが、メアリーの心の内面が反映されたもののようです
エル・ファニングがどんどん上手くなっていくようでした

後でWikipediaで調べて知りましたが、メアリーの両親もパーシーも実に才能に溢れた人物だったようです
                 




「ジャンピング・ザ・ブルーム~恋と嵐と結婚式~」
原題 JUMPING THE BROOM
2011年 アメリカ
【Netflix】

交通事故をきっかけに出会い、恋に落ちた銀行員のジェイソン(ラズ・アンソロ)と弁護士のサブリナ(ポーラ・パットン)
2人は結婚を決めますが、彼らの実家は社会的にも経済的にも大きな格差がありました
結婚式のために訪れた島で初めて顔を合わせた両家の親族は価値観の違いから衝突してしまいます

タイトルの「ジャンピング・ザ・ブルーム」は南北戦争以後、奴隷であった黒人たちの結婚式で行われていたセレモニーのひとつで花嫁と花婿が誓いをたてて晴れて夫婦となった直後に箒をジャンプしてまたぐというものです
もう奴隷として箒を持って掃き掃除はしないという意味だとか

ジェイソンの母親は当然のように自分が今は亡き夫との結婚式でまたいだ箒を持参しますが、サブリナは古いしきたりはやらないと言います

とにかく、何から何まで意見が合わない両家
おまけにそれぞれが秘密にしているトラブルを抱えているようです
黒人同士でも生きてきた背景が違うと様々あるようですね
コメディということなので最後は上手くいくのだろうと思いつつ、やっぱりね、って感じ
イマイチで流しながら観てしまいました
                




「アフタースクール」
原題 AFTERSCHOOL
2008年 アメリカ
【シネフィルWOWOW】

エズラ・ミラー、当時16歳が映画初出演にて主演を務めたミステリアスなドラマです

全寮制名門高校の生徒・ロバート(エズラ・ミラー)
校内活動の一環でビデオ部の活動中に双子で人気者だったタルバート姉妹の死を撮影してしまい、調査が進むにつれ姉妹が麻薬をやっていたことが判明
校内に不穏な空気が広がっていきます
まだ幼さも感じられるエズラ・ミラーは屈折したものを心に抱える役柄がよく似合います
インターネットが普及し誰でも自由に動画投稿が出来てしまう時代の闇が描かれます
常に誰かに見られている、撮られている画像が世界中に流れているのです
ラスト、ロバートが図書館で気配を感じて恐々後ろを振り向く様子が…怖かったです
                




「ボーダー」
原題 THE BORDER
1981年 アメリカ
【BSプレミアム】

アメリカ合衆国とメキシコ共和国の国境の町エルパソを舞台に国境警備員となったチャーリー(ジャック・ニコルソン)と彼をめぐるさまざまな事件を描きます
不法入国者と腐敗しきった警備隊
トランプ大統領が壁を建設するというのもわかるような気もしました

浪費家の妻マーシーに頭を抱えながら、国境を越えようとする幼子を連れたマリアを見捨てられないチャーリー
マリアは一旦はアメリカに入国しますが、弟を殺され、メキシコに戻されてしまいます
マリアが国の境界が越えられないのと同じでマーシーとチーャリーの間にある心の境界も越えられないものなのです
THE ENDの後、彼らはどうなるのだろう、と考えてしまう不条理で切ない物語でした
                




「ドライブ」
原題 DRIVE
2011年 アメリカ
【Netflix】

昼は映画のカースタントマン、夜は強盗の逃走を請け負う運転手として働く孤独な天才ドライバー(ライアン・ゴズリング)
同じアパートに住む女性への愛のため危険な抗争へと嵌まり込んでいきます

ライアン・ゴズリング
台詞は少なく、ほとんど表情も変えません
そんな中で少しずつ表現される喜怒哀楽が見事で全編に流れる静かな緊張感にずっと縛られていた感じです

ただひたすら一人の女性とその息子を守る姿に痺れました

演出も良かったと思います
               


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