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沢村凜「黄金の王 白銀の王」

2010年05月25日 | さ行の作家

今からおよそ250年前
架空の島国「翠」
穡(しょく)大王によって統一された翠の国
50年にわたる治世により繁栄を極めた
続く三代の王も穡大王の残した教えを守り、国を守ったが、その後双子が誕生したことにより部族は二つに別れる
国の支配をかけて争いを続けてきた鳳穐(ほうしゅう)一族と旺廈(おうか)一族
8年前覇権を握った鳳穐の頭領・穭(ひづち)は幽閉されている旺廈の頭領・薫衣(くのえ)と協力し
翠を平和で豊かな国にするための苦難の道を歩き始める

壮大なスケールで描かれる大河物語でありファンタジーでした

自分はなぜ生れてきたのか
なすべきことをなすためだ


同じ時代に生きた二人の頭領が国の未来のため悩み苦しみながらも一歩ずつ前に進む姿
ファンタジックな装画が?ですが
何が大事で何が小事か
社会人の、それもある程度の地位にある大人にも充分読める内容ではないかと思います


ラスト
翠の国は二人の頭領の曾孫の時代にようやく鳳穐だ、旺廈だ、と騒ぐ者がいなくなっていた、となるわけです


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