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ティムール・ヴェルメシュ「帰ってきたヒトラー」

2016年06月26日 | 海外の作家

 

訳・森内薫
河出文庫
2016年4月 初版発行
上巻 275頁
下巻 248頁

 

 

ヒトラーが突如、現代に甦った
周囲の人々が彼をヒトラーそっくりの芸人だと思い込んだことから勘違いが勘違いを呼び、本当のコメディアンにさせられていく
テレビで演説をぶった芸人ヒトラーは新聞の攻撃にあうが民衆の人気は増すばかり
極右政党本部へ突撃取材を行った彼は、徐々に現代ドイツの問題に目覚め、ついに政治家を志していくことに…

 

本国ドイツに賛否両論を巻き起こした問題作
本国で250万部を売り上げ、映画は240万人動員
世界41言語に翻訳されました

 

 

 

70年前と同じ主張を繰り返すヒトラー
ぶれることのない正論で現代ドイツの社会問題を鋭く指摘します

 

恐ろしいことです
しかし、そのヒトラーを選んだのは国民自身だった事実を私たちは忘れているのではないでしょうか
恐ろしいのはヒトラーその人ではなく、彼を選んだ民衆なのです

 

映画も観ました
時間に制約があるため笑える部分はかなり割愛されており笑えない部分が大半でした
そして、原作とは違うラストには背筋が凍る思いでした…

 


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