月と花と緑と私

泣いても笑っても同じ一日。

高橋留美子劇場 3   高橋留美子  小学館

2009-12-19 10:20:12 | 読書日記




「うる星やつら」「めんぞん一刻」「犬夜叉」など

数々の有名な作品を描いてる漫画家さん。 読み切り作品集。6話収録。


普段 漫画を読まない 中高年の方にも オススメの漫画です。


主人公達が 皆 中高年。 オヤジなんです。 おばさんなんです。

でも、可愛いんです。 いじらしくて、ホロッとくる話ばかりです。


1話目の「日帰りの夢」


親の仕事の関係で転校を繰り返し、そのお陰でクラス会に出たことないオヤジに
届いた案内

幹事の名前の中に 唯一憶えているクラスメート…旧姓のままの初恋の人が。


爆走妄想するオヤジ…


彼女「わぁ、なつかしいわ。ずっとお会いしたかったのよ」


オヤジ「僕もだよ。君…結婚は?」


彼女「私… 実は一度失敗しちゃって…あなたは?」

オヤジ「普通のサラリーマン。取り立てて不満は無いけど 女房は息子の受験かかりっきりでね。
     
     家に居場所がないっていうか…なんか尊敬されてないし…
     
     不景気になってから、小遣いもカットされたし…イジイジ…」


彼女「かわいそう…」


オヤジ「…そうだろうか?」


彼女「今、幸せ?」


オヤジ「う~~~~~~~~~ん


彼女「私は寂しいの。こんなコト言ったら笑われるかもしれないけど…私あなたのコト好きだったの。
    
    だから 今日会えるのが 楽しみで


オヤジ「僕もだよ」


彼女「まぁそれじゃ私に会うために?」


オヤジ「うん。君に会いにだ。二人っきりで話したいな」



………もう止まらない、オヤジの妄想……



思い切って出席すると…彼女が… 




オチは想像付く方もいるでしょうが、オヤジが 愛おしくて可愛いです。



コレに出てくる初恋の彼女の名前が 


なんと 「シマちゃん」




自分とダブるモノがあって(?) 思わず吹き出しそうになりました。



最後はちゃんと現実に戻る「オヤジさん」



「シマちゃん」から贈られた詩



時の歩みは 三重である

未来は ためらいつつ 近づき

現在は 矢のように はやく飛び去り

過去は 永久に 静かに立っている



これが良くて ジーンときました


是非 オヤジさんとその奥様にも 読んでもらいたい 極上の作品ですよ~


他にオヤジグラフティ、義理のバカンス、ヘルプ、赤い花束、パーマネントラブなど。

どれも どこにでもありそうな「夫婦の日常」を上手く描いてます。



漫画とはいえ 侮れませんよ~ 



特に「赤い花束」…コレは ぼろぼろ泣けました。



ホント、マジ 騙されたと思って読んで見て 






 
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