goo blog サービス終了のお知らせ 

beads cafe の片隅で

ビーズ・アート・アクセサリー
https://www.beadscafe.yokohama/

「森村泰昌―美の教室、静聴せよ」展

2007年08月15日 | アート
 最初に森村作品をまとめて見たのは
 同じ横浜美術館。
 「森村泰昌 美に至る病―女優になった私」でした。
 1996年っていうからもう10年以上前なんだ・・・。
 それからというもの、私はこの不思議な人物に
 かなりハマっている。

 2001年に原美術館でやっていた、
 「私の中のフリーダ/森村泰昌のセルフポートレイト」も
 面白かったナ・・・。
 (メキシコの女性に扮装している森村。
 太い眉とか、口ひげなんか、ぱっと見たところ
 そっくりなんだけど、その髪飾りが、
 日本髪用の美しいカンザシだったりする・・・)





この人の作風(芸風?)は、名画の一部(人だけでなく例えばリンゴにも!)になりきること。
なりきることでその作品が見えてくることがあるんだけど、私思うに、単にそれだけではなさそう・・・。

なんていうか、うまい言い方が見つからないけど、それは森村の愛の表現なのではないかと・・・。
何かを愛するときに、そのすべてを自分と同化したくなる。
森村は、なりきる事によって、自分自身とその対象物との境界線を取り払って、
そこにまた新たな美の表現をしているんじゃないか・・・。

あるときは美しく、あるときは滑稽に、あるときは格好悪く、そしてあるときはグロテスクに・・・。
これが芸術なのか否かという意見も一部あるけれど。
彼が言うところのそれが、「自分道」なんじゃないかな?
世の中の表現者たち・・・。自分道、見つけられていますか?

「森村泰昌―美の教室、静聴せよ」展 Bi-Class Be-Quiet
  2007.7.17(tue)~9.17(mon)
  横浜美術館