
『ボストンといえばハーバード』の図。綺麗なキャンパスでした(^^)。
10月に入って一週間が過ぎました。時の流れが早いです

。「うかうかしてはいられない、時間がある限り遊ばねば!」と気合の入った夫と私(いや、夫の方が気合たっぷり・笑)。Colombus Dayのお休みを利用して一泊ボストン旅行に行ってきました。
NYからボストンまでは飛行機・列車・バスと各種交通手段がありますが、私達はバスを選択。NYのチャイナタウンから出る、中国系の会社が運行するバスは何と片道$15でボストンまで運んでくれます。列車だと$100以上、同じバスでもGreyhoundだと$40かかるので、この安さはとても魅力的!あまりに安いので「きっとオンボロなバスなんじゃないかなぁ。まさか小さいときメキシコで乗った、窓ガラスが割れたようなバスではないと思うけど、う~ん

」と憂えていたのですが、全くの杞憂でした。普通のキレイな大型バス。何の不便もありませんでした。
そんな中華バスに揺られること約4時間

。
到着した『波士頓』(←中国語表記。「ばしとん」

)はすっかり秋!そしてその街の美しいこと…。黄色や紅色に染まった街路樹に、イギリス統治時代の名残を色濃く残す街並み。重厚感のある建物や街の造りはアメリカとは思えない雰囲気を醸し出していました。その落ち着いた優雅な街並みに、思わず「ほわ~っ」とため息をつく夫と私。普段は気にしていなかったけど、マンハッタンの喧騒の中に住んでいることを改めて実感しました。それに「マンハッタンって汚いのね、やっぱり

」と思うくらい、地下鉄や道路が綺麗なのです。清潔だし整然としてるし、「ボストンいいなぁ」と思わずあちこちをキョロキョロしてしまいました。
我々が到着した日は、たまたまOktoberfestというお祭りの日で街がにぎやか

!

街の中心部を行進するパレード隊がたくさんいたり…

出店もたくさん!巨大なお肉たち。
街自体はとってもこじんまり。あちらこちらにアメリカ独立運動の原点となった歴史上の人物の銅像やゆかりの建物があったりして、とても面白かったです。「ボストン茶会事件」などなど、懐かしいアメリカ独立史の知識を呼び起こして歩きました。

ボストン美術館にも行きました。
祝日だったおかげで、なんと入場料無料でした。アメリカのこういうとこ、好きだな~。。市民に対し文化や芸術の敷居を下げる姿勢、ステキだと思います。

『モネの名画の前でもっさりと佇む日本人バックパッカー』の図。
どうも結婚してからバックパッカー化しつつあります…。。登山用のウィンブレがいつでもどこでも大活躍。。おかしいなぁ…、優雅なマダムになるはずだったんだけど

。他にもミレー、ルノワール、ゴーギャン、宗教画など絵画が沢山。
また、この美術館は中国・インド・日本といったオリエンタルな地域の美術も数多く所蔵しています。特に日本の美術品のコレクションでは名高いらしく、浮世絵や絵巻も素晴らしいものがありました。実は日本の美術品をこんなにじっくり見たのは初めてで(しかも英語の音声ガイドで)、「日本人なのにな」とちょっぴり反省しました。
思わず癒されてしまったのがこのコーナー。

ど~ん! 法隆寺を模した空間だそうです。
あぁ、私はやっぱり日本人なのね!と思ったのでありました。どこから見ても日本人だよ、という別なる自分の声はちょっと無視

。
説明書きにはこんなことが書いてありました:「美術品はその国のcivilizationと共に生み出されたものである。ゆえに、美術品をそれが本来置かれていた環境と切り離して考えることは出来ない(←つまり西洋的な空間に置いてはその価値が半減してしまう、ということ)。そこでこれらの仏像の価値を維持するため、日本人のワークグループと共に法隆寺の建築様式を取り入れ、このような空間を作り出すに至った」と。…損なわれそうな日本の仏教美術品を保護するため、外国の人達が奔走してくれたんだな~。思わず感謝の気持ちが湧いてきました。お寺はこの仏像を方々に売ろうとしてたんですって。
ちなみにここで私が「わび・さび・質実剛健・静謐の美しさ」などに胸を打たれて佇んでいると、アメリカ人のおばさま3人組が入ってきて「Oh, this is gorgeous!!」と言ってました。Gorgeousか…

。やっぱり感じ方が違うんだなぁ。言葉遣いの問題か、はたまた感性の違いか。どちらにしてもこの違い、面白いです。
そうそう、ボストンにはホロコーストのメモリアルがありました。

ガラス張りの高い吹き抜けの塔が何本も。毒ガス室のイメージでしょうか、足元からは蒸気が。ガラスには収容所に収容された人達の囚人番号が刻まれています。地面には生き残った人達の証言を綴る言葉が。…平和への祈りを、いま一度。
場面変わって…

お昼に食べた飲茶。美味しかった♪特に奥のちまきは最高でした!
ボストンのチャイナタウンはとてもキレイなのです。ケーキ屋さんも沢山あって美味しかったな~(^^)。
・・・・・
そんなこんなでわずか一泊のボストンでしたが、よく歩きよく食べ、よく見た旅行になりました。ボストン、とても美しい街でした。清々しかったです。
…でもやっぱり、チャイナバスに揺られてNYに帰ってくると「家はいいね~」とホッと一息

。まだ引越してきてから2ヶ月しかたってないのに、もうこのマンハッタンの小さな部屋が「我が家」になってしまっています。ボストンは落ち着いててのんびりしてていい街だけど、「思いっきり遊ぶぞ~!」という人にはやっぱりNYだね、と夫と話しました。
おしまい(^^)。