国土交通省は3日、欧州への商業航路として、地球温暖化の影響で海氷が減っている北極海を通るルートの本格利用を目指す検討会の初会合を開いた。
本年度内にも課題を整理し、対策を検討する。
海洋政策研究財団によると、北極海の氷の面積は、20世紀後半の700万平方キロから、2007年には420万平方キロまで減少。
昨年、北極海を通った商業船は、国内外で少なくとも17隻あり、増加傾向にある。
横浜港からドイツのハンブルク港に向かう場合、スエズ運河やマラッカ海峡を経由する南回り航路は約2万1千キロ。
ベーリング海峡を通って北極海を経由した場合、約1万3千キロまで短縮できるという。
ただ北極海を通れるのは夏場の7~9月が中心で、その場合でも砕氷船の先導が必要。
国交省は「コスト面でどこまで有利か検証が必要だ」と指摘する。
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