五輪サッカー男子は７月２９日、１次リーグ第２戦を行い、初戦でスペインを破ったＤ組の日本はモロッコを１―０で下して２連勝で勝ち点を６に伸ばし、３大会ぶりの準々決勝進出を決めた。
スペインはホンジュラスに０―１で敗れ、２連敗で敗退した。
■攻守に奔走
永井謙佑（２３）がロンドンで、最高の輝きを見せている。
５０メートルを５秒８で駆け抜ける自慢の快足を存分に見せつけて「緊張もしないし、当たって砕けろぐらいな感じでやってやろうと思っていた」と語る表情には、充実感が漂う。
先発出場したモロッコ戦。
後半３９分に俊足を飛ばして相手ＤＦを追い抜き、清武弘嗣（２２）のロングボールに反応し、飛び出してきたＧＫの頭を越す絶妙なループシュートを決めた。
２０００年シドニー五輪以来の決勝トーナメント進出をもぎ取るゴールに、「勝てば１次リーグ突破が決まる試合で気持ちが入っていた」と満面の笑みを浮かべた。
（７月）２６日の１次リーグ第１戦のスペイン戦で見せたプレーも圧巻だった。
欧州最高峰のＤＦをスピードで振り切る場面を何度も作り、「きつくなったら気持ちでいく」と守備にも奔走した。
汗で大量の水分を失った結果、試合後のドーピング検査では尿を出すのに、試合時間よりも長い２時間半以上もかかった。
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