年末のランチ

毎年、年末になると、
”カフェのランチを食べて年越し”と言って来てくださるＫ夫妻
このＫさんも招き猫の運をいつも運んでくださる、ありがたい方
”チキンがとっても軟らかくて、サッパリしてる、圧力釜で煮たの？”と
”いいえ、圧力釜が使えなくて、香辛料とビールだけで、じっくりと煮ましたよ”
”そう、本当に美味しいね”と



次に、ランチを食べに来られたお二人
”ここのキッシュは本当に美味しいのよね”と

次のランチのお客様
お母様が、お食事を半分ぐらい残されて
”ゴメンナサイね、美味しいのに、これ以上食べられなくて
　作った方に申し訳ないわね”と
タクシーを頼まれて
店のドアーから、タクシーのドアーまで、ご一緒に
杖を突き、背中を丸めて、心もとなく歩かれること20メートルほど
（85歳は越えられてそうなお顔）

”お昼は食べれないから、行かないと言うのに、
　この娘がいつも強引に連れてくるの。
　お店の方に、迷惑かけて申し訳ない”と

”そんなことありませんよ、迷惑なんて
　娘さんが、お母様に美味しいものを少しでも多く食べてもらって、元気をつけて
　長生きして欲しいと願われていらっしゃるからでしょう”と
　口数少ない娘さんに微笑みかけると、にっこりと首を立てに

嬉しそうなお顔のお母様
　”また、来させてくださいね”と

お二人とも、何度も何度も、タクシーの中から、頭を下げられて,,,,,