晴海大橋と首都高速10号晴海線:工事進捗率65% 2015年8月6日
現在、首都高速道路の中で10号路線となる「晴海線」の整備が進められています。首都高速晴海線は、湾岸線の東雲JCTから晴海大橋上に設置される晴海仮出入り口までの約2.7キロの区間の高速道路です。
事業位置 中央区晴海二丁目~江東区有明二丁目
延長 約2.7km
豊洲出入口~東雲JCT約1.5km(平成21年2月開通)
晴海出入口~豊洲出入口約1.2km(整備中)
道路の区分 第2種第2級(道路構造令)
設計速度 60km/h(出入口 40km/h)
構造 高架構造
車線数 往復2車線(暫定整備)
完成予定時期 平成29年度(晴海出入口~豊洲出入口)
1993年(平成5年)7月:都市計画決定
2009年(平成21年)2月 : 豊洲出入口-東雲JCT開通(暫定2車線)
2015年(平成27年)度(予定): 晴海出入口-豊洲出入口(暫定2車線)
「こんな何もない埋立地に高速道路なんか延ばしてきて、一体だれが利用するんだ?」と思われるような路線ですが、都心部と高速湾岸線とを結ぶ高速9号深川線・11号台場線(レインボーブリッジ)のバイパス的機能を持っているのです。また、近年の再開発によって人口が増加している晴海地区や豊洲地区などの物流を担う道路ネットワーク整備としての意味があります。
豊洲地区や晴海地区の中から首都高速を利用しようとすると、一番近いインターチェンジは都心環状線の銀座出入り口となります。そのため、晴海ふ頭から銀座方面へ伸びている勝鬨橋に車の流れが集中することになり、晴海通りの慢性的な交通渋滞の要因の一つとされてきました。今回の晴海線が開通すると、車の流れが晴海線を経由して湾岸線に誘導されることになり、晴海通りの渋滞緩和に役立つことになります。
2014年7月現在、湾岸線の東雲JCT~豊洲出入り口間が既に開通しています。豊洲ふ頭周辺では高層タワーマンションや商業施設が出来て人口が増えていて、豊洲新市場や2020年の東京オリンピックの競技会場が整備されることになります。
2015年度には、豊洲ふ頭と晴海ふ頭を結んでいる「晴海大橋」の中まで延伸されます。晴海ふ頭は東京オリンピックの選手村が整備されるなど、これから5年程の間に一気に開発が進むことになります。
晴海大橋の造りですが、橋の中央部分に首都高速晴海線の高架と出入り口が設置され、その両側に放射34号線の一般道路(晴海通りの延伸部)が通っています。
首都高速道路株式会社 晴海線
http://www.shutoko.jp/ss/tokyo-smooth/harumi/index.html
「晴海アイランドトリトンスクエア」前を通っている晴海通り植えに架橋されている歩道橋から撮影した、晴海大橋と首都高速10号晴海線の整備工事現場の全景です。
晴海大橋の手前側にある「晴海三丁目交差点」において、晴海通りは左側に直角に曲がって豊洲方向へ向かっています。
晴海運河に面して広がっている「晴海臨海公園」の緑地帯内から撮影した「晴海大橋」の全景です。橋長は580メートルを誇る巨大な道路橋梁ですね。
晴海通りの「晴海三丁目交差点」前から、晴海大橋の南側歩道を散策して対岸の豊洲六丁目方向へ向かいます。有明地区と都心部をダイレクトに結ぶルートになっているので、車の交通量は多かったです。
晴海三丁目交差点前には、首都高速10号晴海線の「晴海出入口インターチェンジ」が建設されることになります。
晴海大橋の二手に分かれている一般道路の間のスペースには、現在首都高速10号晴海線の道路高架橋を建設する工事が進められています。
道路橋梁内の2か所には、首都高速道路用の真新しい橋脚部分の建設工事が進められていました。
晴海三丁目交差点側(西側)の建設工事現場周辺を真横から撮影しました。
2か所ある橋脚建設個所のうち、西側(晴海側)の橋脚部分をズームで撮影しました。
画像がぼやけ気味になってしまいましたが、東側(豊洲側)の橋脚へ向かって緩やかな上り坂となっていますね。
西側橋脚部分を真横から撮影しました。
南東側から撮影しました。
東側(豊洲側)の橋脚前にやってきました。…橋脚と言うよりは、首都高速道路の道路高架橋をジャッキアップして持ち上げるための仮台のようにも見えますね。
橋脚部分をズームで撮影してみると、ワイヤーと結合した滑車が見えていたりします。それにしても、鉄筋はこんなにしなやかに曲がったり出来るものなのでしょうか。
「晴海大橋」の地図です。二つの車線の間には大きなスペースが確保されていて、この場所に首都高速10号晴海線の道路高架橋が設置されることになります。