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「緑のgoo」プロジェクト

COP16から環境問題を考える!

2010-12-09 21:18:14 | 環境問題を考える!
みなさん、はじめまして。聖光学院SVC委員会副委員長のYTです。

新聞を読んでいて、環境問題が取り上げられることが数年前に比べて格段に増えている気がしませんか?そういうわけで(?)、今日は環境問題に関する、少し固めの話題を取り上げてみようかと思います。

●COP16開催中!その中身とは?

12月7日からメキシコで、COP16が開催されています。
正式名称を「国連気候変動枠組み締結国会議」といい、地球温暖化問題についての包括的な議論がなされます。

ところで、今回の会議で俎上に載っている重要なテーマが「京都議定書」です。2005年に発効した際、日本でも大きな話題になりました。名前は知っているという方は多いのではないでしょうか。

この「京都議定書」。何の議定書か端的にあらわしますと、「温室効果ガスの削減義務」に関する議定書です。日本は、CO2やメタンなどの温室効果ガスの排出量を、2012年までに6%削減(1990年比)することが目標として課されました。

COP16で現在議論されているのが、まさにこの「温室効果ガスの削減義務」について。具体的にいいますと、削減義務の期限を延長して欲しいという要求が一部の国から出てきたため、大いにもめているのです。アメリカを中心とした期限延長論と、日本などの期限遵守論が意見を戦わせる構図になっています。

ここで鍵となるのが、EU諸国です。環境問題への関心が高く、昔から環境先進国であるヨーロッパの諸国。ところが、今回の会議では、期限延長を容認する構えを見せているのです。それはなぜか。原因は間違いなく、世界的な景気減速にあります。

「リーマン・ショック」と呼ばれる現在の不景気。その影響を受けたのは、ご存知の通り、アメリカだけではありません。日本然り、中東然り…、そしてEU諸国も、かなりのダメージを受けています。自国の経済的な問題で手一杯で、環境問題まで手が回らないーそういった国が、かなりの数存在しているのです。

経済的に安定していない時期には、環境問題は後回しにされがちです。
しかし、こういった時期にこそ、長期的な視点で環境問題を考えていきたいところです。
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