65歳を過ぎてもできる

ブログは、癌の治療の開始2020年2月からスタート。癌は完治。コロナや災害、事故など心配は尽きないが、私は動く。

お賽銭なしのお願いは無理か…

2021-12-04 07:03:00 | 日記
私の伯母さんは、日本画を嗜み、勉強して教室も持った。私の振り袖は、彼女が一年間かけた大作だった。が、時間の経過と共に劣化し、手描きの作品は色褪せた。
この帯は伯母さんの作品。伯母さんは、いくつかの作品を私たちに渡した。着物を着るようになって、伯母さんを思い出す。


私は、今年10月日本画の体験学習の機会があり、二日間真剣に日本画と向き合った。

また、伯母さんを想う。調布のマンションにひとり住んでいらっしゃるのだろうか?逢いたい。電話番号だけは知っている。引越しをしたり、電話を外していたら、連絡手段はなくなる。
私の父より、5歳ほど上ということは、95歳頃か…
11月、久しぶりに聞く伯母さんの声。とても弱々しい…
挨拶程度しか話せず、私のことはわからないらしい。伯母さんは、親戚との付き合いを徹底して拒んだ人。だから、誰も住所も知らない。もちろん会う機会もない。
「私が死んだら通知があるから、生きているかどうか、わかるでしょ。それで良いのよ」
私はまだ関わっていただいたと思う。何度かお邪魔してお茶をご馳走になった。いちばん近い場所に家がある叔父さんは、電話をするたびに、
「何の用事?」
と聞かれ、切られてしまうので、もう何年も声を聞いていないという。
私の大事なタイミング、チャンスは、
“思った時が、行動する時”
住所は、だいたいしかわからない。調べてみたが、
「個人情報でお伝えできません」
マンションの部屋の番号でもわかれば行ける。
行って、どうするの?
行っても、相手は迷惑かもしれない。
相手は会いたくないかも。
留守かもしれない。
生きているうちに逢いたい。
と思うのも私の勝手なわがままかもしれない。
今日は、とても良い天気。
調布まで来てしまった。

伯母さんを探せ。
逢えるのか。
逢ってくれるのか。
まだ迷っている。
迷っても、留守だったら、逢えないだけ。やるだけやってみよう。