歯歯歯日記

歯科医院の仕事の傍ら、感動した・印象に残った出来事、歯の知識そしてワンちゃんのことなどそこはかとなく書き綴っています

歯痛は歯だけが原因ではない。

2012年12月29日 | 歯歯歯豆知識

元来、歯痛は治るのが当たり前。

痛いから来たのにこんなに長引くのはなぜなのか?

痛みが3か月も引かない。

このような訴えを聞いたことのある方、または経験なさったことのある方も

いらっしゃるでしょう。

歯は骨の中から、歯の中心部にある歯髄という部分に神経や血管が通っています。

それが根の先や歯髄、または歯肉と歯の間などの痛いという感覚となって歯医者に

行くこととなります。

神経をとったり、虫歯を詰める、歯槽膿漏の治療をする、など

歯の痛みの原因を取り除くことが第一ですが、それでも1か月~3か月もいたみが

持続するケースが、現代人には増えているようです。

このように痛みのひかない方が頻繁に訪れる「口腔顔面痛外来」

なる診療科が大学病院などにできています。

 

 歯の痛みか否か。

原因が歯とは限らない、しかし歯が痛いと感じる。

このような歯が原発とは思われない歯の痛み。

古くは1979年海外で「非定型歯痛」という言葉が用いられたのが最初です。

報告されている例を挙げますと、

① 肩の痛み、ひどい肩こり、首の痛み、などからの歯の痛み。マッサージで軽減した。

② 虫歯で一般歯科にかかり、詰め物をした。それでも痛みがひどく神経をとった。

  それでも痛みが激しく最後は歯を抜いた。

  しかし、ないはずの歯が痛む・・・という訴え。

③仕事のストレス・家庭内の悩み事・体調不良などによる歯の痛みとしての訴え。

④心臓の病気が原因と思われる歯痛。

など、原因が多方面からの痛みを訴えています。

長期間の痛みに不安を抱いている方は、かかりつけ医師・歯科医師に相談してみましょう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Merry Christmas! | トップ | 年末年始休暇のお知らせ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

歯歯歯豆知識」カテゴリの最新記事