寝たきりでも歯みがきを！

　　　
　　　　　　　　
　　　　マッチはいかが～～マッチ～　　マッチ売りのミシェル　　　


高齢化社会の現在、介護を必要とする人は日増しに増加しているようです。
介護といっても、皆さんご存知のように、要支援～要介護5まで個人個人に差があります。
例え寝たきりでも、残っている能力を生かすのは、介護の原則といわれています。

脳卒中の後遺症で麻痺があったり、状況を認識できない場合、家族による歯みがきの助けが必要です。
その際には、介護用ベットで上半身をあげる、または、体を横向きにして、頭の下にタオルを敷くとよいでしょう。水を受ける器を用意したり、ウォーターピックを利用するのも良いかと思います。

≪ここがポイント≫
　できるだけ口を開けてもらう。どこに汚れが残っているかよく観察する。
　自分で歯ブラシを使うときと同様、横向き、縦向きに歯ブラシを動かして磨く
　奥歯は歯ブラシでかきだすように
　義歯ははずして、別に掃除をする。
　力を入れすぎず、常に表情を見ながら呼吸のリズムに合わせる


口腔ケアで脳を活性化

口のケアの基本は、歯ブラシによる歯みがきです。お年寄りの場合、口の中で繁殖したばい菌が、気管支、肺に流れ込み肺炎になりやすいことが知られています。口の中を綺麗にすることは、肺炎の予防につながります。

また、口の中の神経は脳とつながっています。口のケアをしていると、脳の衰えがというデータも出ており、脳を活性化するといわれています。

むし歯、歯周病、粘膜疾患の予防にも役に立ちます。
そして、何よりも口臭を防ぐことが出来ます。
病室内の不快なにおいが実はオムツのにおいだったのではなく、口臭だったという現実があります。
介護なさる側も、もうひとつ仕事が増えますが、歯、歯肉、舌のお掃除をもう一度見直してみてはいかがでしょうか？