歯歯歯日記

歯科医院の仕事の傍ら、感動した・印象に残った出来事、歯の知識そしてワンちゃんのことなどそこはかとなく書き綴っています

ホワイトニングのお話

2014年06月05日 | 歯歯歯豆知識

 

 

 

 

昨今、ホワイトニングという言葉もメジャーとなりました。

実はホワイトニング、歯を白くする処置という意味であり、これには自分の歯を白い歯にするブリーチングや

神経のない歯を白くするウォーキングブリーチ、白い差し歯にする補綴処置もすべて含まれています。

どうしても自分の歯を白くする意味合いが強くなっていますので、当院でもホワイトニングという言葉を

使っています。

さて、現在ではエステサロンでも行えるポリリン酸ホワイトニングやワンコインホワイトニングが話題です。

これは1本500円~で本数分手軽に白くできる利点があり、上下12本であれば6000円程度で済みます。

時間も一時間ほどで終了しちょっと白くしてみたい方にはお勧めです。

この処置は、主にポリリン酸という成分が使われており、自然界にある成分であるため歯科でなくても

取り扱えるようになっているということが拡大している原因です。

 

一方、歯科で扱うものは、過酸化水素水・過酸化尿素と薬事法で歯科の処置のみが許されているものが

多く使われています。現在、当院でも過酸化水素水・過酸化尿素のほかポリリン酸も使用しておりますが、

一番本人が満足ゆく白さになるためには、ポリリン酸のみのホワイトニングでは限界があります

ポリリン酸は1回目はある程度白くなりますが、それ以上の期待はできず、何度行っても真っ白になることはありません

これは、ポリリン酸は、歯の表面の着色を分解して歯を白くするものであり、一般に歯科で行われている過酸化水素を使用した

歯自体を白くするホワイトニングとは、作用機序が全く違うためです。

ステイン・着色だけ除去したいのか、本当の白さを手に入れたいのか、不変の歯をいれてみたいのか、選択次第で処置も

大きく変わってきます。ホワイトニング専門医にご相談ください。

 

 

 

 

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