厚生労働省のガイドラインによれば、卒乳の理想時期は18ヶ月・・つまり1歳6ヶ月には卒乳するのが
のぞましい、といわれています。
この1歳6ヶ月という時期は「歯」にとっても大きな転換期であり、卒乳・断乳とかかわりがあります。
乳歯は全部で20本はえてきますが、1歳6ヶ月までにおおよそ16本の歯が生えそろいます。
乳臼歯といわれる、食べ物をすり潰す機能を持った奥歯も生え、いよいよ「噛む」という準備態勢に
入る大切な時期です。
この時期に、歯茎で押し潰せるものや母乳・人工乳などの咀嚼しなくても良い物ばかり与えていると、
「噛めない子」の予備軍となってしまいます。
また、この時期に卒乳できない子は夜間の哺乳瓶や母乳による虫歯のリスクが大変高くなります。
以下、臨床研究によって明らかにされたデータです。
生後19ヶ月(1歳7ヶ月)から31ヶ月(2歳7ヶ月)の時期は虫歯が大変定着しやすい時期です。
したがって、糖質(ショ糖)の宝庫である乳を日中夜間問わず与えていると、ミュータンス菌やソブリヌス菌などの
虫歯の原因菌がお口の中に定着増殖しやすいということになります。
おこさんの将来のお口の状態を考えても、18ヶ月までの卒乳は理想的であるといえるでしょう。