歯科を訪れるきっかけ、ダントツの一位は「痛みがある」、それ以下「歯が欠けた」「歯が取れた」など
歯に症状が出たときに「歯医者に行こう」と決断するのが一番多いのが現在の日本の現状です。
8020運動の成果について以前記事を書きましたが、飛躍的に「入れ歯」人口が減少し60代、70代の
有歯率がアップしたのは、他でもなく、治療以前に「予防」があったためです。
現在、健康保険でもクリーニングや歯周病検査、歯周病の処置を受けることができます。
歯石をとったり、正しい歯磨きの方法を取得することによって、歯周病の進行を遅らせ、
歯を失う(歯がぬける)リスクがかなり減少します。
(歯を失う原因1位は虫歯ではなく歯周病)
この歯周病の歯石をとったり歯周検査表の説明、指導は歯科医師と衛生士のみに許されています。
歯科助手が行うことは違反であり、従って検査表とカルテには指導した衛生士の名前が
明記されることになっています。
キシリトール開発国のフィンランドを例に挙げてみると、フィンランドの子供の定期健診率は100%です。
これは虫歯になる前に、虫歯にならないように家での手入れを確認してもらい、プロによるクリーニングと
指導を受ける、そして虫歯の早期発見と治療のためです。
歯が痛いから、虫歯ができたから削って治すだけが歯科ではありません。
自分の歯と1本でも長くお付き合いするために、自分の歯を支えている骨の状態を見てみることも大切です。
常に細菌のいるお口の中。
お口の中のプロと一緒に若いうちから自分の口腔内の状態を把握しておくことが大事です。
何も症状がなくても、クリーニングにいってみよう、歯周病の検査をしてみよう、歯石はどうかな?
そう感じたら歯科に行ってみることが、8020運動(80歳で自分の歯20本)の達成者になるコツではないでしょうか?