歯歯歯日記

歯科医院の仕事の傍ら、感動した・印象に残った出来事、歯の知識そしてワンちゃんのことなどそこはかとなく書き綴っています

虫歯とおやつの関係

2012年10月13日 | 歯歯歯豆知識~キッズ・ベビー~

 歯の表面では、歯の成分であるミネラルが溶け出す脱灰と、ミネラルが

歯の中に戻って結晶化する再石灰化がくり返されています。


何も食べていないときの歯の表面は中性ですが、いったん口の中に

食べ物や飲み物が入ると、むし歯菌が作り出す酸が増えて歯の表面


が酸性になりミネラルがどんどん溶け出します。

この虫歯菌の一番のエサとなるのが、糖(砂糖類)です。

砂糖の摂取量が多いとムシ歯菌は活性化し、ムシ歯の原因となる酸を出します。

1 日の砂糖の摂取量は、大人 30g こども 20g が目安です。

そのため、この量を越えるとムシ歯が発生しやすくなります。

おこさんの虫歯のコントロールには、おやつの与え方が最も有効です。

砂糖はムシ歯になりやすい甘味料ですが、脳が働くための栄養になったりする

ので必要な栄養でもあります。

すべてムシ歯になりにくい甘味料に代えるわけにはいきませんが、口の中に

長く入っているアメなどを選ぶ時には、なるべく砂糖・果糖・水あめ・麦芽糖・

ブドウ糖・はちみつなどが含まれていないものを選ぶようにしましょう。

 

それでは、虫歯菌を活性化させない、 ムシ歯になりにくい甘味料があるのをご存じですか?


食品の裏の表示を見てみましょう。内容表示には食品に含まれる量が多い順に表示されています。

還元水あめ・マルチトール・ソルビトール・パラチノース・エリスリトール・

ステビア・アスパラテーム・サッカリンそしてキシリトールなどが虫歯にならない

甘味料です。

とくにキシリトールは虫歯菌を減らしてくれる甘味料として、フィンランドの学校では

給食後に配られています。

ちょっとした1回のおやつの選択で、お子様のお口の環境は変わってきます。

家族で見直してみましょう。

 

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