歯歯歯日記

歯科医院の仕事の傍ら、感動した・印象に残った出来事、歯の知識そしてワンちゃんのことなどそこはかとなく書き綴っています

歯ぎしりとくいしばり

2012年09月23日 | 歯歯歯豆知識

 

ニュースで話題になっている「歯」のお話です。

歯(特に下の前歯)を見てみましょう。

本来の歯のすがたは、象牙質の上をエナメル質が覆っており、なだらかな

堅く乳白色の組織が指で確認できます。

ところが角がとがっている、象牙質がむき出しになっている、さらに線状の着色がみられる、

このような場合「歯ぎしり、食いしばり」が疑われます。

「私は歯ぎしりなんて絶対にしない!意識したこともない!」

そういわれる方もいらっしゃいますが、眠っている間の自分の口の中は

自分はもちろん、他人でさえ音が出ない限り分かりません。

そうなんです。ぎりぎり、きりきり「音」が出るものだけが「歯ぎしり」ではありません。

 

「デスクワークで食いしばり症候群?」

こんな文字がニュースで躍っています。

デスクワークで集中している際にも食いしばりが重大な疾患を生む。。

ということです。(頭痛・肩こり・顔の痛み・そして歯・顎の関節など)

マウスピースのような装置を作って装着するのが症状緩和・歯ぎしり防止として有効です。

(ナイトガード・バイトプレート・格闘技や運動用のマウスピースなど)

 

東日本大震災でみなさん眠れない日々・緊張した日々が続いたことを覚えていらっしゃいますか?

あの2011年3月、診療を再開以来毎日、この食いしばりによって歯が縦に割れてしまった

折れてしまったという患者さんが、多数来院しました。

ストレスは大きな緊張と力となって歯にダメージを与えています。

糸切り歯が磨り減ってきたら、年齢にかかわらず歯ぎしり、食いしばりを疑ってみましょう。

 

 以前掲載した記事も合わせてお読みください。(の項目をクリックして下さい)

ストレスとも大きく関係する食いしばりと歯ぎしりの関係。

食いしばりの注意点。

食いしばり、歯ぎしりに有効「顎のストレッチ」

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