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管理人 Masayo

「相棒」2011年元旦スペシャル(ネタバレ)

2011-01-02 00:04:39 | Weblog
どあー、正月早々、暗い、辛すぎたーーーー。
録画しながら観てましたが、今回は何とか右京さんの推理に付いて行けたかも。
っていうか、犯人最初から判らせるタイプの話(コロンボとか古畑タイプ)なので、どこをどう崩して行くかなっていうところで観ていられたので。

「完全なる報復」とはまた違った視点なんですけどねえ、復讐は何も生み出さないというところが万国共通と思いたい。

んー、だけど、折原ってただのバイク事故で寿子の息子を死なせただけじゃなく、コカ中だったという設定で、重すぎる...、麻薬中毒も克服出来たんですかねえ。
再婚相手の夏実も過去に麻薬常習だったという、辛すぎる設定。
折原はすっかり更生して、過去を悔いていた様子。うーぬ、ここをもっと描いてほしかったかも。
折原に麻薬売ってた奴のお母さん死にそうとかが長すぎた。あんま関係ないからさーこれは。なんでこいつをやたら長く出すかなみたいな。

コカ中の青年が罪をつぐない、その後出会った夏実と娘を幸せにしたいと思ったとかというエピソード、蓼科のあの場所、とかをちょこちょこ入れてくれたら良かったのになあ。

今回は、寿子の「完全犯罪」がいかなるものかを引っ張るために、視聴者引っ掛けじゃないですが、視線をずらそうとして、人物描き込みが足りなかったように思いました。

寿子が折原と偶然出会ってしまい、そこから「あいつはすっかり幸せになってる、あたしの息子を奪ったくせに」と、息子の復讐に火がつくんだけど、どうなんだろうなぁ。
陥れられて殺された、それかまたは無実の罪(これは無実かどうかを警察が調べきれなかったりするので時間不足になるか)とか、もうちょっと偶発性じゃないもので息子が死んだなら判り易かったんだけどなあ。
いえ、そりゃいけないんです、コカ中でバイクに乗って判断誤って(でも雨降ってたからスリップか)人を死なせた。
でも、復讐に至るスイッチの入り具合がちょっと弱かったかなあと思いました。

折原の描かれ方が足りなかった、または敢えて踏み込まなかったからそのあたり、ぼやけちゃったなあと。ちょっと残念。

南 果歩さん、恐すぎました。 復讐が生き甲斐になっちゃって、夫の入院先に行った時なんて街頭インタビューも対象にすらしない、「疲れたおばさん」だった寿子が、誤った「生きる目的」を得た後は、職場でも生き生きし、雑誌の素敵な奥様コーナーに登場までしちゃったという、それってどうなんだよな変貌ぶり。

復讐話は過去の元旦スペシャルの、カシオペア号の時もあったわね。あれは恋人が脅されて爆弾作らされて、事故で爆死してしまい自分もお腹の子を流産してしまった女性が、彼を脅していた男が事業で成功してのうのうと生きていることを知って復讐を企てる話でしたね。
だから、そういう流れじゃない話にしたかったんだな、とは思いましたがやっぱり復讐ものは辛い。

官の陰謀みたいなのは劇場版でやってるんだろうからなあ。

去年の「ザ・利休コード」(勝手に命名)は風呂敷広げすぎな上に、8ケタコードがこじつけ臭くて何かなーでしたけど(失礼)。

やっぱり「バベルの塔」が元旦ものじゃピカイチだったなあ、あれも復讐ものなんだけど、あの面白さは犯人探しも含め絶品でした。

南 果歩さん、連行されて終わりじゃなくてもうイカれてしまったよぅううううな塀の中の様子も恐かった、悲し過ぎました。

悲しい史上トップは、薫ちゃん時代の「ありふれた殺人」と個人的には思ってますが、相棒は容赦無いな。

ああー、ヒルズの相棒展も行かなきゃだぉー。


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