単純に、向井理さんをナマで観たらどうなんだ?という(多分これを逃すと一生無いわ)ミーハー心で行ってまいりました。
え、だめ? いやーありでしょう、だって旬の素敵な俳優さんですよ。
でも、ドラマ主演になるとまだちょっと弱弱しいんだよね。「ハングリー!」のオレ様な口の悪いキャラが好きじゃなかった、お医者さんのは途中で脱落したし。
貫地谷しほりちゃんの彼になる、単発ドラマの役がすごく良かったな。
勝手なところで、向井さんには、上からじゃない、かといって媚びるのではなく、すっくとしてるんだけど寄り添ってくれるようなキャラがいいんではないかと思いますなあ。
孤独で寡黙なキャラもいいと思うし、でもちゃんと判ってるような、ってすごく勝手な発想よね。自分の好みか。
あんまベラベラしゃべる奴より(それはそれで面白いが)、一歩引いてるけど俯瞰で全部見れてる、冷静だけど熱い思いも持ってる、でも物静か的な雰囲気あるので、向井さん。
えーと、「悼む人」。
天童荒太さんの原作、演出が堤 幸彦さん。映画・テレビ監督だと思っていたら舞台演出もされていたんですね、知りませんでした。
なので、映像よりな感じもあるかなとちょっと感じたけど、セットというセットもなく、装置と写真、ライティングで進行する、効果的な舞台でした。
不思議な主人公の静人を向井さんが演じました。
仕事を辞め、事故や事件で死んだ人たちを「悼む」というお遍路みたいな旅に出ている青年。 いやまて、ご町内から始めませんか?と、ちょっととまどったわたしは俗物ですね。
わざわざ旅に出なくてもーーーみたいな。
それ言ったら終わっちゃうか。
判りません、それーーー! でも静人はそうしたい、自分で病気みたいなものなんですと言いながら諸国行脚の旅を続ける。
神無き国の救世主なのか、いやそんなもんでもない、単なる自己満足であろうという、変わった人だよねレベルなんだけど、そこは向井さんの清潔で清冽な存在で納得出来なくもない。
そんな彼と出会った人々、残された家族の物語。
ってなところです。
いちばん大変そうだったのが、途中彼と出会う、夫殺しの罪で服役を終えて出てきた倖世(ゆきよ)。 この人がまた信じられないような体験の持ち主で、付き合う男にDVを受けつづけ、逃げ込んだお寺(DVシェルターもやってる)の人と結婚したはいいが、その夫が自分を殺してくれと言うので殺したとかなんとか、ああああああ。 なんで死にたかったんだろう夫。。。一応説明的なものはあったけど、判んなかったです、その心理。
倖世はエゴもあいまって、ほかの女に取られるくらいならみたいな気持ちでおびえとか躊躇の末に夫を殺してしまうんですが、夫の声は彼女に絡みついていて、愛してなどいない、それは執着なだけだと倖世を苛む。
うあわあああ、めんどくせーな、死にたいなら自殺してくれよな。ってそれも問題だけど。
すごかったのは、倖世役の小西真奈美さんで、自分の役もセリフがすごいのに、自分の行動をナレーションするのも、夫の声も演じてらして、大変だなあと思いました。
うーん、でもちょっと早口すぎて、うまいんだけど、気持ちが滑っているように感じたかも。 ちゃんとできてるんだけど、水のごとくだーだーだーだーセリフが続くので。耳から流れ出てしまうよっていうか。
あと、どうしても夫の声との差を大きくつけなきゃいけない都合もあって、本役のしゃべりがえらいアニメっぽい声になりがちなのも残念だったかな。
だけど複雑で深淵な役をきっちりこなしていて見応えありました。
静人は主役ながら狂言回し的な役目もあって、黙って立ってたりもする。
静人と事件現場で遭遇する、週刊誌でビザールな記事ばかりを書いている記者がなかなか面白かった。
手塚とおるさん。
彼にも苛烈な過去があるが、単に静人への好奇心からあれこれ調べ、WEBでページを作るまでになる。彼の変化ぶりが良かった。
静人は、死んだ人たちが、誰を愛し、誰から愛され、感謝されたのかを問う。 ただ死んだ人はいない、みんな幸せな時代があったのだと。
そのわりには末期がんで余命いくばくもない母を見捨てるも同然に出奔し、変わり者の兄のせいで結婚が破断になった妹のことも顧みない。
そこ違うだろうーーーーー、という違和感は最後まで抜けないままでしたが。
イロイロ濃い背景を持つ人物のぶつかりあいで、なかなか体力の居る観劇でしたが、向井さんはじめ演技陣はきちっとこなされていてまとまった舞台でした。
向井さんにはこれからも、安易じゃないこういう判りにくい部分もあるけど面白い要素もいろいろ詰まった舞台に挑戦していただけると嬉しいな。
「アルジャーノンに花束を」を向井さん主演でやってもらいたいなぁ。
え、だめ? いやーありでしょう、だって旬の素敵な俳優さんですよ。
でも、ドラマ主演になるとまだちょっと弱弱しいんだよね。「ハングリー!」のオレ様な口の悪いキャラが好きじゃなかった、お医者さんのは途中で脱落したし。
貫地谷しほりちゃんの彼になる、単発ドラマの役がすごく良かったな。
勝手なところで、向井さんには、上からじゃない、かといって媚びるのではなく、すっくとしてるんだけど寄り添ってくれるようなキャラがいいんではないかと思いますなあ。
孤独で寡黙なキャラもいいと思うし、でもちゃんと判ってるような、ってすごく勝手な発想よね。自分の好みか。
あんまベラベラしゃべる奴より(それはそれで面白いが)、一歩引いてるけど俯瞰で全部見れてる、冷静だけど熱い思いも持ってる、でも物静か的な雰囲気あるので、向井さん。
えーと、「悼む人」。
天童荒太さんの原作、演出が堤 幸彦さん。映画・テレビ監督だと思っていたら舞台演出もされていたんですね、知りませんでした。
なので、映像よりな感じもあるかなとちょっと感じたけど、セットというセットもなく、装置と写真、ライティングで進行する、効果的な舞台でした。
不思議な主人公の静人を向井さんが演じました。
仕事を辞め、事故や事件で死んだ人たちを「悼む」というお遍路みたいな旅に出ている青年。 いやまて、ご町内から始めませんか?と、ちょっととまどったわたしは俗物ですね。
わざわざ旅に出なくてもーーーみたいな。
それ言ったら終わっちゃうか。
判りません、それーーー! でも静人はそうしたい、自分で病気みたいなものなんですと言いながら諸国行脚の旅を続ける。
神無き国の救世主なのか、いやそんなもんでもない、単なる自己満足であろうという、変わった人だよねレベルなんだけど、そこは向井さんの清潔で清冽な存在で納得出来なくもない。
そんな彼と出会った人々、残された家族の物語。
ってなところです。
いちばん大変そうだったのが、途中彼と出会う、夫殺しの罪で服役を終えて出てきた倖世(ゆきよ)。 この人がまた信じられないような体験の持ち主で、付き合う男にDVを受けつづけ、逃げ込んだお寺(DVシェルターもやってる)の人と結婚したはいいが、その夫が自分を殺してくれと言うので殺したとかなんとか、ああああああ。 なんで死にたかったんだろう夫。。。一応説明的なものはあったけど、判んなかったです、その心理。
倖世はエゴもあいまって、ほかの女に取られるくらいならみたいな気持ちでおびえとか躊躇の末に夫を殺してしまうんですが、夫の声は彼女に絡みついていて、愛してなどいない、それは執着なだけだと倖世を苛む。
うあわあああ、めんどくせーな、死にたいなら自殺してくれよな。ってそれも問題だけど。
すごかったのは、倖世役の小西真奈美さんで、自分の役もセリフがすごいのに、自分の行動をナレーションするのも、夫の声も演じてらして、大変だなあと思いました。
うーん、でもちょっと早口すぎて、うまいんだけど、気持ちが滑っているように感じたかも。 ちゃんとできてるんだけど、水のごとくだーだーだーだーセリフが続くので。耳から流れ出てしまうよっていうか。
あと、どうしても夫の声との差を大きくつけなきゃいけない都合もあって、本役のしゃべりがえらいアニメっぽい声になりがちなのも残念だったかな。
だけど複雑で深淵な役をきっちりこなしていて見応えありました。
静人は主役ながら狂言回し的な役目もあって、黙って立ってたりもする。
静人と事件現場で遭遇する、週刊誌でビザールな記事ばかりを書いている記者がなかなか面白かった。
手塚とおるさん。
彼にも苛烈な過去があるが、単に静人への好奇心からあれこれ調べ、WEBでページを作るまでになる。彼の変化ぶりが良かった。
静人は、死んだ人たちが、誰を愛し、誰から愛され、感謝されたのかを問う。 ただ死んだ人はいない、みんな幸せな時代があったのだと。
そのわりには末期がんで余命いくばくもない母を見捨てるも同然に出奔し、変わり者の兄のせいで結婚が破断になった妹のことも顧みない。
そこ違うだろうーーーーー、という違和感は最後まで抜けないままでしたが。
イロイロ濃い背景を持つ人物のぶつかりあいで、なかなか体力の居る観劇でしたが、向井さんはじめ演技陣はきちっとこなされていてまとまった舞台でした。
向井さんにはこれからも、安易じゃないこういう判りにくい部分もあるけど面白い要素もいろいろ詰まった舞台に挑戦していただけると嬉しいな。
「アルジャーノンに花束を」を向井さん主演でやってもらいたいなぁ。
おお、エリザウィーン版。わたくしは今度の日曜日にコンサートのほうですがまいります。
まさかウィーンキャストのみなさんも、こんな極東でここまで盛り上がってファンもたくさん出来るとは思ってなかったでしょうねえ。マテさんなんて日本語でも演じられたんですからすごいわー。
ほんとプロってすごいです。
サイン会行けたのですが、お疲れなご様子ではありましたが、優しくどのファンにも接してくださってました、そこまで含めてさすがですね。
福岡には東宝直営の博多座があるので、帝劇のものはだいたい行く感じでしょうか、四季は一度福岡からは撤退していたようですが、また復活してるのかな?