「ガッチャマンクラウズ」って。

7月から日テレで放映する、ガッチャマンのスピンオフアニメで、5人が全部女子で萌えキャラだそうです。

どういう悪質な嫌がらせなんだと、下がりかけた熱がまた上がりましたよ。

ガッチャマンを愛しているファンが、萌えにされて嬉しいと思うのだろうか？　そこの想像力というか、推察力が無い人たちが作るんでしょ？スピンオフでいいじゃない、面白いでしょ萌えってって？
ふざけるなよ。

「科学忍者隊ガッチャマン」は、おいそれと手を出してはならん領域なはずなんだけど、どうも資本関係がやばくなってるのか、権限がタツノコプロの幹部に無いのか、幹部は全部ホリプロとタカラトミーに浸食されて、かつての名作は全部いいようにいじっていいという契約にされているのか。
スピンオフの意味も分かってないんじゃないの？何やってもいいってこっちゃあないんだよ？　たとえば5人のうちの誰か一人をフィーチャーして新作を作るとかがスピンオフだってえの。
萌えってなんですか、そういうのが好きな人たちはどんな題材だって飛びつくでしょ、それをなんで男女混みのチームで設定されている科学忍者隊を変形させるわけ？
誰ひとり異議を唱える人が居なかったのか？居なかったのならもう未来はないんじゃないのか、タツノコプロに。

竜夫さんが生きていらしたらなんと言うだろうか。あのかっこいい彼らが、中途半端な少女キャラに蹂躙されていいのか？
だったらガッチャマンの名など冠にすることすらおこがましい、全く別ものを作ればいいじゃないか。
実写はまだオリジナルをなぞる部分もあろうから、未定の部分も多いしキャストも不満だが目をつぶろうと思っているが、これだけは抗議文を送り付けたい気分だ。
監督が誰とかどうでもいい、こんなものを作ろうとすることが冒涜だと思う。

版権切れてるのか？

オリジナルを新しい視点で見直して、OVAのずっこけ間抜けな南部博士とかエロなだけのジュンとかを払拭して、きちっとしたものを練り直した（２とかファイターのとほほっぷりも反省して）ものを作れるのならいいものを、それをせずに（まあ、オリジナルを超えるなんて無理だけどね）、安易なものに流れるのはクリエイターとして最低だと思う。

おはようはいい、あれは余裕のあるパロディーっぷりが受けた。

だが、今回はだめだ、意味が分からない。

それこそバードミサイルでぶっ飛ばしてやる。

他作ではあるが、「キューティー・ハニー」のリメイク版ですら、時代に媚びた少女漫画キャラになって最悪だった、観なかったが知っては居る。永井先生のかっこよさが全く生かされず、アニメのオリジナルになぞ遠く及ばない。
時代とともに作品に新しいテイストを入れることは大切であろうが、変えていいものといけないものの境界が見えない者の手による、単なる金もうけにされてしまう作品たちが気の毒だ。
儲からなきゃいいんだが。

オリジナルを地上波の19時とかに原版のまま再放送してみろ。オリジナルのまま放映しますとことわってから流してみろ、うっかり手を出せない厳しいものが流れている作品だと、たとえ当時子供向けとして作られたかもしれなくても、その作り手たちの精神を痛いほど感じるだろう。　

一方で、「宇宙戦艦ヤマト」は今回新作が放映になり、こちらも言いたいことはあるものの、オリジナルへのリスペクトはあり、逸脱はしていないし、弱点克服をしてよいものをつくろうとしている姿勢は見える。
成功しているとは思えない部分が多いが。
なぜ、ガッチャマンはOVAといい、実写といい（設定がみょーだった、健がサラリーマンとか？）、今回といいめちゃくちゃにされなくてはならないんだろうか。

笹川さんがWOWOWで言っていたアニメってこれなのか？　絶望だ、こんなもの見たくない。