北山・京の鄙の里・田舎暮らし

北山、京の北に拡がる山々、その山里での生活を楽しんでいます。

金久昌業著「北山の峠」

2006-08-31 00:31:54 | 山・峠・街道
7月11日に「おもいつくまま」と題して書いた時に、その日はギブアップしていた;

 金久昌業(かなひさまさなり)著「北山の峠ー京都から若狭へー」ナカニシ出版

の3冊が我が家にやってきた\(^O^)/

上中下の三部作で、出版時の価格は各1,900、を15,750で京都は三条河原町上がる「キクオ書店」で手に入れた.知り合いの先生のブログで知ったインターネットの<日本の古本屋 - 日本最大の古本検索サイト http://www.kosho.or.jp/>で在庫を確認しすぐに京都市内へ車を走らせた.新本と言って良いほどきれいな状態であった(^^).

この本は北山を歩く人にとってはバイブル的な存在であり、インターネット上や様々な山行記録に登場してくる.京都から若狭への街道に横たわる峠について、単なる参考記録でなく、それぞれの峠にまつわる歴史や文化、生活、などにも触れられていて読み物として素晴らしい著作である.この本については触れられているので今更ここで紹介する必要もあるまい.

初版第1刷で、上巻は昭和53年11月5日の出版、中巻が昭和54年11月15日、下巻は昭和55年11月30日である.従って既に約30年が経過しているが、ここに描かれた約100の峠は今どうなっているのであろうか?このうち僕が歩いたのは1/3を越えてはいない.「京都府立ゼミナールハウス友の会だより」に連載された、小畑登先生の「歴史古道 若狭街道探訪」や同じ金久昌業著「京都周辺の山々」、ヤマケイの本などを参考にしてまた北山歩きを再開したくなった.

小生大阪にいたときはとにかくよく歩いた.東海自然歩道は高雄から柘植まで、熊野古道は天満から滝尻まで、役行者ゆかりの寺々を巡って集印帳にハンコを押して貰ったり、大阪近辺の山は大概歩いた.ほとんどが単独行であった.

もちろん北山も歩いた.北山は深い山ではないけれど、林道が発達していて道に迷いやすい.しっかりした地図を読む力が必要で、近場の低山と侮ってはいけない.古道を歩くには藪漕ぎもしなければならないだろうし、既に廃道になっていて道無き道を歩く場合も出てくるであろう.熊やマムシも怖い(^_-)最近なんでも車、の習慣が付いてしまって脚力が弱っているのも問題だ(*_*) それにアクセスの問題もある.出発点までは車で行くとして、歩き終わった後どうするか?である.自転車をゴールまで先に運んでおいて歩き終わってから出発点まで自転車で戻る、という方法もあるけれど、その方法がとれない場合もある.これが一番の悩みかもしれない.京都市内から若狭の小浜まで一気に歩いたと言われる著者金久氏の様な脚力は今の僕にはないし、、、(大阪にいる時は一日50km近くを歩いたこともあるけれど、、)「京は遠ても18里」といわれたそうな.昔の人は約70kmを一気に歩くひともいたのであろう.ただ平地の70kmと違い峠をいくつも超えての70kmは六甲全山縦走を越えるハードさかもしれない.京都から小浜まで峠をいくつも超え一気に駆け抜けるマラソンコースもあるらしい.

などなど、思いは頭を駆けめぐる、、、、


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