パッケージツアーでスイスへ行ってきたよ、という人が殆ど訪れるのがユングフラウヨッホでしょう.そこで見るのは、途中の登山電車からのアイガー北壁・アイガーヴァントからの眺め、そしてヨッホからの優しいユングフラウ.振り返ればメンヒ.このベリナーオーバーラント三山.違う方からも眺めると印象も変わってくるかも.
メンリッヘンからクライネシャイデックまで歩いた.途中トイレがあり休憩所になっている.ここでは三山を始め素晴らしい眺望のスポットである.日本からのグループを案内されているガイドさんに図々しくもちょっと質問してみた.「どうしてお坊さんが真ん中にいるのですか?」このガイドさん、さすがである.僕の質問をうまく捉えて自分が率いるグループに説明を始められた.
アイガーは男.
メンヒは修道士、僧侶.
ユングフラウは乙女・処女.この山を所有管理しているのは修道院であり、修道院にいるのは修道女、即ち処女であるというのと、登頂が難しい処女峰、というのがその云われであるらしい.
その真ん中にいるメンヒについては、この男と乙女の中を取り持つ役目をしているとの説と、もう一つは間に入って二人の邪魔をしているという二つの説がある.
といった説明をされていた.
今回のツアーでよかったのはこの三山をいろんな角度から眺められたことである.
トップの写真はメンリッヘンの駅からの三山の姿.真ん中のチュッケンで隠れているあたりがユングフラウヨッホです.
もう一つの写真がアルメントフーベルからの三山です.ユングフラウの様子があちこちのガイドブックでは見られない険しい様相を見せていたように思う.女性の真の姿か?アイガーが小さく見えてくる( ^_') その深い谷にある大きな壁面の上にそそり立つユングフラウはどんな環境にも順応してそそり立つ逞しさの様な様相であり、ヨッホからの優しさとは違う面を見せてくれている.
アイガーはやはりアイガートレイルを歩きその真下から仰ぎ見た北壁が最高であった、アイガーヴァント駅から見下ろした眺望もやはり棄てがたい.しかしグリンデルヴァルト方面からは北壁がそそりたってるがこちらから見ると、それは衛兵・ジャンダルム的な存在と見えるかもしれない.
我が個人的感想としてはやはりメンヒMonchはアイガーとユングフラウの間にありそう簡単には二人は接近できないよ、と云っているように見えた.この三山の関係はその三山の様相をいろんな角度から見ていろいろ想像してみるのも面白い.
当日はシルトホルンは完全にガスっていて登るのを諦め、アルメントフーベルでお花畑を楽しみビールを飲んでゆったりとした時間を過ごしたのであるが、シルトホルンからの眺望を経験できていたらまた別の感想を持ったかも知れない.
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