北山・京の鄙の里・田舎暮らし

北山、京の北に拡がる山々、その山里での生活を楽しんでいます。

久し振りの山行~きらら坂を比叡に上るが、膝を痛めてしまった

2015-07-01 12:37:35 | 山・峠・街道


比叡山登山口案内板


山歩き愛好の元気なおばちゃんが比叡山に登るというので仲間に入れてもらった。入院したのが昨年の10月だったから9ヶ月ぶりの山行だった。先日山城跡ではないかと山に入ったけど、10分もかからずに登れたので、行けるかなと足を試して見たかった。

当日は叡電の修学院駅下車、音羽川沿いに歩いてきらら坂からのルートをとった。

親鸞聖人御旧跡きらら坂の石標


五木寛之さんの「親鸞」に、<真夜中にきらら坂を歩いていて疲れていた時、前方に一筋の光を見ると元気を取り戻すことが出来た。仏教の教えを説いているけれど、この光の役目をするのが宗教の役目ではないかと思う、という記述があったことを思い出した。

きらら坂は雨水が作った様な道だが、途中バイパスへの上りを避け、元々の道を選んだが、これが水が流れていたら小さな滝にと思われる様な段差もある。ここまでは割りと元気に歩いていたが、この段差を何回も上がるのが悪かったのか、バイパスを選ばれた三人と合流したあたりから左の膝付近にちょっとした痛みを感じ始めた。

その後段々痛みがきつくなって来て、ケーブル駅に到着するまで段々ペースダウンしてきた。途中休憩をしている時も元気な若者一行が登っていくのを見て、おばちゃん達は「若さを置いていって」とこれまた元気に声をかけている。

途中「元三大師近道」という道標があった。


元三大師道は仰木からの道だと思うのだが、この大師道への近道があるのか、このきらら坂自身が近道なのかよくわからない。

ケーブル駅に何とか到着しここでお昼に。オニギリやら何やら沢山のいただきものは嬉しい(^^)京都盆地の景観を楽む。

ここで休んで体が冷えたのが影響か、右膝まで痛み始めた。ここからスキー場の跡をとおり広くてなだらかな道だが膝をかばう歩きになってしまった。ドライブウエイを跨ぐ橋を過ぎ最澄さんの御廟へ下る階段を降りるのに真ん中の手すりを使わないと行けなかった。にない堂への手前で降りはケーブルでという事になり引き返したが、この階段を今度は上らなければならない。これがしんどかったこと(*_*)

途中湿布薬を貼ってもらったり、膝のサポーターを借りたり、同行おばちゃんにはお世話になった。

根本中堂から無動寺谷方面への坂道に「天海住房跡」の碑を発見。天海さん比叡にもいたんだ。ちょっと調べないと...



ゆるい道でも足の上げ下げがしんどくてゆっくりとしか歩けない。

坂本へ下りるケーブルの駅から琵琶湖を望む。



坂本へ下りて、JRで京都駅へ。ビアホールへと急いだ。ここでお世話になった元気なおばちゃんに足を引っ張ってしまったことをお詫びしたが、勘定は俺が持つとは言わなかった(^_')気持は口だけではなく、ものや形で表わせ、と先輩に教えられていたのだが...

夜、風呂でしっかりマッサージし、湿布をして寝たら、翌朝にはかなり回復していた。軟骨が云々の痛みではないと思うが、いづれにしても筋力が衰えているのに、いきなりきらら坂というのは良くはなかったのだろう。少しずつ上りに慣れて行かねばと思っている。


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4 コメント

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愚痴ることが多くなりましたね (鎌倉街道)
2015-07-01 18:54:09
ケーブルからの琵琶湖方面はいつまでも眺めていたい景色ですね。夏空のように感じますが、今年の京都の6月は寒かったのですか。
おばちゃんたちは何処でも元気です。戦士として闘う男たちを励まし続けた年代の人達ですから。
比叡山と言う所は、素晴らしい道路があるにもかかわらず、山深くて、自分が何処にいるのやらわからない山ですね。まだ2回? 3回?しか訪れたことがありませんので行くたびに初めての所ばかりです。
坂本の日吉神社でしたか、ある春の桜が満開の時、地元の方が「お神輿さんが出るので待ってなさい。もうすぐだから。」というので待ちました。何と4時間。夫と二人、暇人してましたので、良い思い出です。ただ、お神輿さんを見るために訪れたのではなく、穴太衆の石積みを探して歩いていたのですが。
足は錦織さんを見ていてもそう簡単には治りそうもありませんが、ぼちぼち良い方向に持ってゆきましょう。
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比叡あれこれ (mfujino)
2015-07-02 08:49:40
比叡山といえば延暦寺ですね。三塔(東塔・西塔:横川)十六谷三千坊という広大なキャンパスを誇り、数々の名僧を輩出した一大仏教大学とも言えます。一方、京都から近くアクセスも充の実していて気軽に登れる関西の山でもあります。金剛山、愛宕山などと同じく多くの登山ルートがあります。私も大阪在住時代には、このきらら坂・無動寺谷・大谷林道、中尾坂・大原から横川へ、そして稜線歩きの峰道、これらを含む千日回峰行者道などを歩いたものです。きらら坂の思い出はそう厳しいものではなかったので今回挑戦した(この時は日吉神社近くで道を間違い道なき谷を下りてしまいました(*_*))のですが、それに比べて今は体力が落ちているんだという事を思い知らされてしまいました(*_*)

かの登山家、田部井淳子さんは退院後直ぐに山に登られたそうですが、ぜいぜい言いながら歩いたと仰っていました。やはり入院生活やその後のベッドでの時間が多くなると筋力がこんなにも衰えるのですね。

と、まあご指摘のように愚痴ってしまいましすね(^_')

はるばる東の国から3回ほども訪れられたのですね。穴太の町はゆっくり訪れてみたいものです。比叡は歩いていて飽きないですね。機会があれば一度比叡を案内しましょうか?膝の状態は今は回復してますので、リベンジしなければとも思っています。無動寺谷から上り、千日回峰行業で有名な明王堂、根本中堂のある東塔地区、にない堂などの西塔地区、玉体杉もある峰道を歩いて元三大師堂などの横川地区、それから棚田で有名な仰木方面へと下りるというのは如何ですか。この下りの途中にある展望台からの琵琶湖の景観は素晴らしいです。光秀の墓のある西教寺方面へ足を運ぶもよし、仰木の棚田の風景を楽しむもよし、というところでしょう。雄琴で鴨料理という夕食もまた良し(^^)鶴喜の蕎麦は私には期待はずれだった記憶があります。司馬遼太郎の街道を行くシリーズの比叡山の巻は面白いです。
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行ってみたいです (鎌倉街道)
2015-07-02 17:43:16
ある年比叡山の下、琵琶湖畔に宿を取っておりましたら比叡山に登ってきたというご婦人方にお会いしました。私は乗り物で行くだけで歩いて登るということは無いでしょうと、その方たちのことを羨ましく見てました。
まだどうにか歩けそうですので、自分の足で歩いて登りたいと思いますが、2万歩を超えますと多分足がつって思うように歩けなくなると思います。
よって、確実にお元気な方とご一緒でないと不安のほうが先に立ちます。

今が一番若いので時間を置かずにいろいろとやってみたいと思ってます。

真夏の京都は少し遠慮したいし、友人の夏の家蓼科へ行く計画もありますし、ただ、今年の初夏の天候はおかしくないですか、今日7月2日ですがとても7月とは思えない気温で涼しいです。
少し涼風が立ち始めましたら、計画をしてください。

司馬遼太郎の本を探しに自宅図書室へ行きましたが、司馬さんの本は見つかりませんでした。書店で街道シリーズを探してみます。今は文庫本になっているようですね。
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関西の山にも登りましょう (mfujino)
2015-07-05 14:05:27
昨日は広域林道から片波へ言ってまして返事が送れてしまいました。
比叡登山はまだだったのですね。先日書きましたコースは2万歩では無理ですので別のコースを考えましょう。そうですね、夏の京都は暑うございますのでどうぞ蓼科で避暑して下さい。私も数年前6月と2月に八ヶ岳方面に行きましたが、今度は秋に行ってみたいなぁと思っています。

さて、涼しいころはどういうルートで登りますか。これから考えます。山上から琵琶湖方面を望むには秋がいいですね。まあこれは全国でも同じことですが..<.今が一番若いので...>っていい言葉ですね(^^) 鎌倉街道さんは京都のあちこちをご存知ですが、関西の山はあまり登られていないかもしれませんね。これから京都へ来られた時は一日は関西の低山登りに開る、というのはいかがですか?今までやってこられたアルプス登山とはまた違った低山の魅力もあります。それまでには私もしっかりリハビリしておかないといけませんね。
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