北山・京の鄙の里・田舎暮らし

北山、京の北に拡がる山々、その山里での生活を楽しんでいます。

犬も歩けば棒に当たる

2014-01-01 23:17:16 | 随想・近況
皆様、あけましておめでとうございます。
災害やいろんな波に振り回された昨年の様な年にならない様、今年一年が素晴らしい年であります様にとご近所の神様にお参りしてきました。

寒い元旦の朝でしたが-2℃としばれるという感じではなかったですね。8:30からの地元の八坂神社の元旦祭に出かけました。祭礼の後は直会、お神酒を少々、立派な弁当付きです。皆で切り分けた鏡餅とミカンも戴いて公民館へ。ここで井崎区の人たちと新年の挨拶です。話題は昨年秋の台風被害と京北トンネルの開通です。その後は檀家の方々は永林寺へと向かわれましたが私は帰宅し、友人の関東人ことS氏と神社巡りに出かけました。

まず向かったのは、山国神社です。



立派な門松も立てられ新春を祝う雰囲気で、ご近所の方が三々五々お参りに見えます。元旦祭に出席された人は直会で語り合っておられるようです。

私はこの神社で祈祷してもらった交通安全のお守りを車につけていますが、昨年はスピード違反で初めてゴードル免許書を汚してしまいました。もうひとつ大阪からの帰りに高槻でトラックにサイドミラーを壊されました。おい、ちゃんと祈祷してくれたんかいなと神主さんに文句を言ったら、それこそ、もう拝んでやらん、と清臣ちゃんに怒鳴られることでしょう。人身事故に至らなかったことを感謝し、次に活かすのが正しい考え方というべきでしょう(^_-)

次に向かったのは常照皇寺。


雪は少しだけ残っています。全面雪の時でも人が通れる様に雪掻きがされていますが、今年はその必要もなかったようです。

勅使門を望む風景です。昨年は光厳法皇の650回忌の法要が営まれました。かの九重桜は右奥の方にあるのですが今年はどんな表情を見せてくれるでしょうか。



更に川上へ黒田へと向かいます。黒田百年桜で有名な春日神社です。



元旦祭の後片付けの最中でしたがお参りさせていただきました。そしたら役員の一人Sさんがミカンとお餅をお土産にと差し出してくれましたのでありがたく頂きました^_^

井戸峠を超えて弓削は上中の八幡宮社です。



続いて同じ弓削、上川の熊野神社



時刻は正午を廻った頃で、どの神社も新年の神事も終り、ご近所の人がちらほらとちょっと遅い初詣にという風景でした。大都会の何万、何十万人の初詣客で賑わう有名な神社の風景とは正反対、年々人口が減っていく山里の人たちが守っている神社の新春風景です。

S氏を送り届けると奥さんの我が同級生Mちゃんがおすそ分けと言ってちらし寿司を渡してくれるではありませんか。ありがたく戴いて帰り、八坂神社のお節弁当でちびりちびりやりながら年賀状を楽しく読ませてもらいました。犬も歩けば棒に当たるとタイトルに書きましたが、今年の新春はちょっと神社めぐりをしたらこれだけ良い棒に当たりました。幸先良き年の始だわいと素直に喜んでおきましょう(^_')

私、今年は年賀状の画像ファイルをパソコンメールに添付して何人かに送りました。これは節約効果もありますし、第一早いのがメリットです。毎日メールをチェックする人なら大晦日に下書きして0:00に送信すれば元旦の朝一番には読んでもらえますす。これは25日までに投函しなくても年末に作成すれば間に合うわけです。新年の休みで海外旅行中の友人とも同じ内容の年賀状交換ができました。便利な時代になったものです。しかし受け取られた人はどんな印象を持たれたか心配しています。年賀状交換くらいは従来のもので、と考える人もあるでしょうし。またお年玉付きで無いので当選番号の発表の楽しみがないのはデメリットでしょう。

あ、そうそう、当地のお正月に欠かせないのが納豆餅であります。暮れにMさんから戴いたでっかい納豆餅を冷凍保存していた一部をオーブントースターで焼いて食しました。昔少年時代にはまだ囲炉裏があり、そこでもちを焼き、納豆と黒砂糖を入れて食べ、食べきれないのは神棚に供えて、学校の新年の岩井から帰って昼飯に食べた頃を思い出させてくれます。

年賀状を読んでいても歳のことが話題になることが多くなったように感じます。現役サラリーマンの方達には今年の正月休みは長くてまさにGWでしょうね。神社で都会から孫を連れて帰省した家族連れが爺ちゃん婆ちゃんと三代仲良く初詣に来られている姿も目にし、ほのぼのとしたものを感じました。大晦日の深夜に住吉神社へ出かけて押し合いへし合いの中初詣をしたあの活気も懐かしですが、山里の初詣風景もこれはこれでなかなかのものでございました(^^)





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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
近くの神社へ詣でるのが正統 (浮舟)
2014-01-02 13:20:40
 神社めぐりというか神社のはしご、善男のなせるふるまいですね。残雪のある参道、ふんいきありますね。
 私は神社のはしごは経験がなく、もっぱらはしご酒です。しかし、はしご酒もなかなか自制心がいるのです。ひとつの店で多く食べたり、飲んfだりしては次の店にいけません。食べるものは腹にたまらない軽いものをこころがけ、飲んで酔わずの気持ちが肝要で、意外と禁欲の心が働いています。そうすると5軒くらいいけます。
 脱線ついでにもうひとつ。ある人がエッセーにお好み焼きは近所が一番と書いていました。小さいときから通って、なじんだ味、なじんだソース、なじんだおばちゃん。それに勝るものはない。郷愁としてのお好み焼き屋ということでしょうね。たとえおいしいお好み焼き屋に時々いくにしても、やっぱり原点としての近所のお好み焼き屋には勝てない。なるほどでした。そういう意味で近所の神社へ詣でるのは正統だと思うしだいです。
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正月とは? (鎌倉街道)
2014-01-02 19:34:41
京北方面は、静かなお正月ですね。 正月は、その土地の神様の居られるところへお参りするものなのでしょうね。 我が住まいするところの神様は、今、お祀りする人が居なくなり、国宝館に預けてあります。 

若かった頃、正月明けに出社するときは着物で、「顔だけ出してお昼を食べて帰ってもよろしい。」と言う時代がかなり続きました。 その時は友人達と八幡様へお参りしました。 その足でお寺さんへも行きました。 正月は、神にお願いをするのが本来なのでしょうか? それとも仏様にお願いするのが正しいのでしょうか? 賽銭箱はどちらにもありますし、賽銭を受けるのは本来どちらなのでしょうか? 神と仏どこがどう異なっているのか、考えていると眠れなくなりそうです。 

常照皇寺 お正月に雪があるのですか。 格式があり、人気もない、静かな雰囲気のところで竹原はんさんに舞ってもらいたい。 かがり火をたいて。 想像の世界で遊んでみます。 とても良い写真なので。 

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はしご (mfujino)
2014-01-02 20:26:59
浮舟さん、新春早々のお出ましありがとうございます。今年も気が向けばお立ち寄り下さいませ。

自分でも何を言いたいねんという記事になりましたが、はしご酒とご近所のお好み焼き屋が一番とのコメントを頂き、さすが、と感心しきりであります。そうか、はしご酒は勢いで、と思っていたのですがストイックな要素が入っているのですね(^_-) 私は大阪時代、あべのに在住したのですが、古い町並みが残っていて、じゃりン子チエちゃんを想像させてくれる雰囲気を思い出しますし、たこ焼き屋には子供たちが集まっていました。一緒にソフトボールをしていた女性がお好み焼き屋を始めた時はよく飲みに(^_-)行ったものです。銭湯が多かったですね。あべの橋界隈が大改造で全く姿を変えている様ですし今はどうなっているかしら。
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いろいろ想像してお楽しみ下さい (mfujino)
2014-01-02 20:27:50
鎌倉街道さん、そうそう、我が世代は初出には女性は晴れ着で出勤してましね。外資系の会社でも若きお嬢さんの和服姿を見てフランス人のマネージャーは喜んでいたことです。

熊野神社近くが実家の我が友人は、おいちゃんと神社へお参りしたかって聞くと、いやお寺には行ったけど、と言ってました。本文でも触れましたが、我が集落の人はまず神社に詣でて、そのあとお寺に挨拶に行かれます。両方ですね。明治の前までは神社とお寺は同じ所にあったそうですし、神道と仏教という区別がなかったからかもしれませんね。

常照皇寺で舞踊ね、そういえば鎌倉街道さんと同じ関東ということで話が弾んでいた寺の奥さんは舞踊を寺で教えてられるそうです。寺で発表会をしたらって提案してみましょうか。

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どこのお社も (徘徊堂)
2014-01-04 13:26:16
 あけましておめでとうございます。この場で、京北各社の初詣をさせていただいた感じですが、どこのお社もしっかりと松が飾られ、まだまだ信仰が生きているという感じでうれしいですね。このような自分の在所のお社への信仰は本当に大切なことであると思います。
 何十万人もが詣でる社の場合、信仰ということもあるでしょうが、それよりもレクレーション的な要素が強いような気もします。まあ、それでも、正月から極悪非道なことを神仏に祈る人も無いでしょうから、多くの人が初詣に出かけるというこの風習は良いことなのだと思います。
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山国各社の美しさ (硯水亭歳時記)
2014-01-04 14:34:32
    Fujinoさま

 明けましておめでとう御座います。それにしましても、山国の各社の、佇まいはいいものですね。美しいです。特に春日神社は素敵です。Fujinoさまのブログは現地リポートとして、特別に優れております。この特徴こそ、こうして読みたくなる大切な要因です。今後ともと、心からご期待申し上げます。

 お話は変わって恐縮ですが、我が家での納豆餅の食べ方は、先ず納豆を散々掻き混ぜてから、小口切りの葱をタップリ。枕崎産の削り鰹も投入し、水尾産の柚子を刻んで投入し、焼き海苔をこれもタップリと揉んで入れます。お餅を入れる直前に、鰹出汁の濃い目の出汁に、愛用の高松産の地醤油を入れてから、生餅を投入、出来るだけ具をつけてから食べます。今年家内が8個も食べてくれました。納豆が苦手だったのに、嬉しいことでした。連続テレビ小説「ごちそうさん」のお陰でしょうか。最近やっぱり納豆の出所は山国かなと、ウスウスですが、考えるようになりました。

 今年も、どうぞよろしくお願い申し上げます!
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素直な気持ちで (mfujino)
2014-01-04 19:47:02
徘徊道さん、あけましておめでとうございます。これらのお宮さんは夫々の地では大きい方の神社でして、立派な門松がかざられていました。我々がお参りに行った時はすでに元旦の神事が終り後片付けの最中や後でしたが、氏子の皆さんは早朝からお参りされていますね。大都会の神社などはお祭り気分ですが、仰る様に神様の前に手を合わせて皆さん純粋な心になられることでしょう。
今年の寒さはそう大したものではなかったですが、2年前などは雪の中でじっとしていると長靴の底から足が凍えてきそうな気分でも、まず氏神さんにお参りして新年を迎えるのも気持ちがスッキリしていいものですね。
一つ心配なのは神主さんが少ないことです。美山には一人しか居られません。京北には何人かしら誰々さん、とすぐ数えられる程で、色々な神社を掛け持ちされています。
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納豆餅 (mfujino)
2014-01-04 19:47:47
硯水亭さん、あけましておめでとうございます。新春早々嬉しく読ませて頂きました。

さて納豆のことですが、なぬなぬ、あれこれ贅沢に投入されるのですね。我が山里に残っている食べ方はこんな贅沢なものではなく、極めて素朴というか原始的なものです。それしか無い時代に育ちましたので、好きも嫌いもなくただ自然に食べていました。ただ現在その素になる藁苞納豆を寝かす人がどんどん減っているのが現状で寂しい限りです。私などは市販の納豆は頼りなく感じてしまう舌になってしまっています。
なお私が食べたのは一昨年の暮に戴いたのと同じものです。写真も載っていますのでよろしければ御覧ください。http://blog.goo.ne.jp/mfujino_1945/e/682f995762465e73b6fca5084677adb3
納豆発症の地の話は今までこのブログでも何回か書いていますし、書き出せばキリがありませんので今日は遠慮しておきますが、当地のようにお正月は雑煮でなく納豆餅で新春を祝うという形で残っているのは珍しいことだろうと思っています。
でもこうして納豆嫌いだった奥様も食されたのは嬉しい事でございます。

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大河ドラマを見ると (鎌倉街道)
2014-01-08 20:13:04
またお邪魔してしまいました。
日曜日にNHKの大河ドラマ「軍師 官兵衛」と言うのをチラチラ見ておりましたら、何と「竹田城」が出た来たではありませんか。一昨年雪のために行くことが出来なかった城、下から見上げただけの城跡、そこにNHKはセットを組んで撮影をしたようですね。
まだ本格的に画面に出てきてませんので(もしかすると見てない時に出てしまったのかな)、これから注視してゆきます。

岡田官兵衛 黒づくめの衣装で何とも素敵です。あの時代にあのような衣装があったのでしょうかね。こんなに素敵な俳優さんがいたとは、初めて知りました。矢にも鉄砲にも当たらないのですよ。
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官兵衛さん (mfujino)
2014-01-09 07:36:27
鎌倉街道さん、おはようございます。おじゃまなんて仰らずにお越し下さいませ。

大河ドラマは始まったのですね。私も黒田官兵衛さんには興味は持っていまして今年は見ようかなと思っていたのですが、残念ながら見過ごしてしまいました。

え、竹田城跡が出てきたのですか。もう一年も経つのですね、足許まで行きながら登城を果たせなかったですね。鎌倉街道さんは遙々来て頂いたのに残念な思いをされたことでしょうが、霧の晴れ間の下から望まれた竹田城跡の姿が、チラリズムの様に印象に残っていませんか?ドラマの中でもこの城は何回か登場するのではとも思いますのでお楽しみを(^_・)機会を見つけて再チャレンジをしましょう。雲海に浮かぶ姿といえば、備中高松城や津和野城もなかなかのものの様ですし、他にもいっぱいあるでしょうね。私は昨年訪れた黒井城(保月城)の雲海姿にも興味を持っています。鎌倉は海や富士の姿を見られるので羨ましいですが、雲海などの姿では、ここ丹波もよろしおまっせ(^_・)
竹田城跡ですけど、これだけ有名になり大勢の人が訪れると遺蹟が荒れることは必至です。城壁が崩れないことを祈っています。

官兵衛さんそんなに恰好よかったですか、ドラマ見ないと。

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