北山・京の鄙の里・田舎暮らし

北山、京の北に拡がる山々、その山里での生活を楽しんでいます。

憧れの白銀の立山連峰を富山湾の向こうに望むことが出来ました

2014-02-16 20:32:37 | 自然・風景
立山連峰の姿


北山の寒さが応える歳になって来たのか、毎日ダルな生活をしていてそれに風邪気味でもやもやしているので気晴らしに温泉にでも浸かったら少しは体調も回復するかなと、エイヤァっと出かけました。

富山は魚津にある金太郎温泉を目指します。この温泉が良いと聞いていて気になっていたのです。富山までは4時間もあれば行けるので、道中に雄山神社にお参りしておこうと、岩峅寺の前立社壇、芦峅寺の中宮祈願殿へと車を走らせました。

岩峅寺の前立社壇も雪に覆われていました。


ここで朱印帳を求めて御朱印をいただきました。

続いて芦峅寺の中宮祈願殿へと向かいます。

祈願殿は更に深い雪にすっぽりと包まれていました。途中出会ったのは一人だけ。


この拝殿に立山権現さんが荘厳に祀られています。


神主さんも不在だったので隣の公民館で教えて頂き、すぐ近くの大仙坊で御朱印を頂きました。


お隣の立山博物館も楽しみにしていたのですが、休館日でした(:_;)まあ、次があるっか。

霊峰立山、富士山、白山と共に日本三霊山の一つで多くの方がに挑まれたことでしょう。昔の人は、この前立社壇、中宮祈願殿にお参りして、立山は雄山頂上にある峰本社を目指すという大変な「立山登拝」だったことでしょうし、その苦労を経ての参拝を終えられた後はきっと心も清められたことでしょう。芦峅寺はこういった信者さんが山に入られる人の先達として立山へと案内され、その為でしょう、名だたる山岳ガイドを輩出し、また山小屋の経営者の里でもあります。佐伯姓が多いそうです。今でこそ電車や車で立山駅に、そこからケーブルとバスを乗り継げば簡単に室堂へ行けますし、そこからの一ノ越までは立派な道も整備され、一の越から1時間ほど岩稜を登れば峰本社へと行けますが...

無事参拝も済ませて金太郎温泉へ。この温泉は良かったですね。投宿してまずは併設されているカルナの館で色々な湯船を堪能。夕食には余り期待していなかったのですが、まずまずの食事を楽しむことが出来、最近落ち込んでいた食欲が少し回復したようです。寝る前にもう一度額から汗が落ちるまで我慢して湯に浸かり、朝起きた時には浴衣が汗で濡れているほどでした。朝にもう一度湯に浸かりましたが、湯船の底には湯の華が、そして湯船の縁やその周辺が温泉成分で白くなっていて源泉気分に浸れました。

さて今回の目的は、雪の立山連峰を望む、というのが第一だったのです。2月が一番良かろうという判断があったのですが、これも天候次第、まあ見られなくてももともとと自分には言い聞かせていました。宿を出るとき、お、これなら見られるぞ、という雰囲気の空模様になり、期待を胸に魚津の海岸線に出て蜃気楼ロードを走りました。

途中、魚津埋没林博物館近くから、また早月橋から雪の立山連峰はまずまずという姿で迎えてくれました、

余談ですが、この魚津埋没林博物館は我がお薦めスポットです。このHPではその雰囲気が伝わってきませんが、自然の営みの大さを実感させてくれるところだと思います。

出来るだけ海岸線に沿う様に旧道も厭わないルートを走り、雨晴海岸までのドライブを楽しみましたが、さて雨晴海岸についたころは立山方面はガスって連峰の姿は楽しめませんでした。残念。氷見港の市場を楽しみにしていたのですが、これはいまは番屋街という立派な施設にリニューアルされてました。阿尾城跡を見た後、七尾方面へ、能登島まで少し走ってみました。この日は富山湾を舐めるように走ったことになります。

氷見へ帰りもう一泊、夕食は、さすが刺し身は全て美味、特に白えびの刺し身、ブリしゃぶを美味しくいただきました。海辺はいいなあ~、上手い海産物は食べられるし、山の幸も、そして立派な山の景色も見られるし、、近場にはいい温泉もたくさんありという富山の地が羨ましくなりました。

さてさて、朝になると、お、立山連峰方面が晴天ではないか。氷見の海岸を一旦北へ走り、氷見港辺りへ戻り、もう一度北へ車を走らせ、見事に晴れ渡った白銀の立山連峰の姿を楽しみました。富山湾の向こうに壁になるように連なる雪の連峰、これを見るのが楽しみで来たんや~。神様は我が願いを叶えてくれましたヽ(^o^)丿ヽ(^o^)丿

今回はコンデジしか持って行かなかったのが悔やまれます。写真ではこの程度しか報告できませんが、お許しを(._.)

立山連峰の姿、

この写真ではその見事さは伝わらないでしょうけど... まあこの姿はネットにもっときれいな姿がアップされていますのでそちらでお楽しみ下さいませ(^_')

一眼レフと三脚を用意していたらもう少しましな写真が残せたかもしれませんが、悔やんでも仕方がありません。これだけの姿を見ることが出来たことは我が日頃の行いを認めてもらったんだから、これで満足しなかったらバチが当たることでしょう。

氷見から羽咋へ抜け、海岸線のドライブの後、北陸道へ入ると、さてさて、今度は白山が雄大な姿を見せてくれました。日本海の上は曇り空なのに白山連峰の上は晴天、それを午後の日差しが綺麗に照らしてくれていましたので、高速道を左ばっかり見ながら走ったものでした。





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10 コメント

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山岳信仰と、海幸への憧憬 (硯水亭歳時記)
2014-02-17 17:49:50
    Fujinoさま

 おお、劒岳も聳え立つ、北アルプス全山が見える風景はさすがに見事なものです。立山連峰にお祀りされてある中宮祈願殿に行かれたとは、何だか最高に羨ましいです。富山湾の海の幸は冬場が最も美味く、ブリしゃぶなんて、想像するだけで、涎が出そうです。さて日本の神社の大半は伊勢の神宮とは無関係で、中でも最も多いのは八幡社関係でしょうか。いやいやお稲荷さんも決して無視出来ません。山形の出羽三山はお伊勢さんと最も遠くいらっしゃるように思われます。但し明治ご維新の最悪な神社合祀令や廃仏棄却令など、とんでもないことでした。三山の中で、佛教的要素が最も多く、数多くの宿坊を抱えていた羽黒山は、壊滅的な打撃を受けました。ただ一つ五重塔だけは残りましたが、芭蕉翁も泊まった南坊も、その時廃絶させられたのです。人間のなす愚かなことは時には残酷で酷いことをするものですね。靖国神社の前身である東京招魂社は官軍の屍だけをお祀りしていたのです。特に彰義隊事件の犠牲者だけは、護国寺に葬られました。起点はそこからです。所謂賊軍になるものは一切入っておりません。その延長が日本人すべての御霊が祀ってある論理となって、聊か抵抗を禁じ得ません。我が身内も数多く祀られておりますが、素直に鎮魂出来ない性根は可笑しいでしょうか。いつもこの点で父と対立致します。でも春秋の例祭には父と共に殆ど行くのですが、私にはどこか割り切れないものがあるのです。おっと、私は親中派でもなく親韓派でもありません。人は死ねば誰でも神仏になれる鷹揚で、特異な文化に他なりません。お伊勢さんも、すべての神道も佛教も等しく信じておりまして、特に山岳信仰には異常なほどの興味と執念さえ御座います。従って官幣社という神社だけは或る意味で、未だに抵抗感があるのが否めないのです。父と最期に、二人だけで登る御山を立山と決めていますし、中でも劒岳信仰は強く抱いております。八幡信仰と共に、大分・国東半島の六郷満山信仰もあり、いつかは六郷満山の峰々を回峰して歩きたいと存じております。父からは百名山の中で最も低く標高877㍍しかない筑波山(女体山)を踏破してからだと、何度も念押しされておりますが、徒歩では未だ登っておりません。横着です。このところ東京も凄い雪でしたが、水気たっぷりの重い雪で、まるで春の淡雪でしょうか。もう既に消えました。でも聞くところ京都はずっと雪のようで、お見舞い申し上げます。今回のご旅行の無事と、羨望を書かせて戴きながら、何だか蛇足ばかり書いてしまいましたが、Fujinoさまの雄大なご旅行が、つい羨ましくて、たらたらと書いてしまいました。済みませんです。
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思い出多い立山 (屋形船)
2014-02-17 17:51:18
 冬の立山連峰を眺める旅。しぶいですねえ。ふもとの神社の雪景色もしぶい。富山は金沢と違って手垢がついてないというか、鄙びた雰囲気を感じる地方都市ですね。2回行きました。立山登山のためです。文中にあるように室堂まで乗り物で行けますから楽ですね。娘に祖母と2人で行きなさいとすすめて、立山から信濃大町まで横断する夏のツアーに参加させたこともあります。親孝行の真似ごとの一つです。
富山ブラックといって黒いラーメンも、駅弁のます寿司も有名ですね。日本酒と魚が美味しいところです。
白山も文中に出てきましたが、この山こそ、わが山男人生の始まった記念すべき山です。ご来光を見るために,早朝山小屋を出て頂上に行きました。富士山を始め、中央アルプス、南アルプスの高い山も見えました。
心のフイルムに焼き付いています。特別な一日です。
 人生に変化をつけるというか、創造的に生きようとすれば、確かにエイヤッと跳ね起きねばいけませんね。同感です。








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あえて雪の多いところへ (徘徊堂)
2014-02-17 17:59:02
 寒いときにさらに寒いところ、雪の多いところへとお疲れ様です。それだけに、シーズンには無い顔で北陸は迎えてくれたことでしょうね。小生も何度か真冬に若狭に行きましたが、三方五湖などは付近の道路は完全に凍結していて、観光センターの客は我々だけということがありました。根性ナシで、真冬には越前以北には足を伸ばしていません。
 雪の積もった神社の写真もすばらしいですし、立山もはっきりと写っていますね。ところで、途中の道でスリップして寝ている車は見られませんでしたか?小生は冬に若狭に行ったときは何度も見かけたものですから。
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いいですねー (鎌倉街道)
2014-02-17 20:08:19
素晴らしい! 雨晴海岸からの立山連峰 感動する景色ですね。 6.7年前の2月、39度の熱を出しながら2日間通いました。 どうしても富山湾を挟んで立山連峰を見てみたくて。 「立山に両の手合わせ、、、」と唄われるのがわかる景色です。
45,47年前、立山も剣も2度か3度登りました。 残念ながらもう剣などには登れませんが。 昨年丹沢で、40歳代の人達について行けずに途中で下山してきてから、まったく自信を失いましたので。

雪深い神社も寒そうですが何とも味のある写真ですね。 鎌倉も今は雪深いですよ。 14日金曜日に驚くほど降りましたので。 日曜日に、砂浜に積もっている雪の上を歩いてみましたら、マシュマロの上を歩いているような感覚でした。とても楽しかったです。 庭の雪は解けず、私しか歩かない一本の道だけが50mほど続いています。   
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山と海はいいですね (mfujino)
2014-02-18 02:13:36
硯水亭さん、私めも官幣社や有名な寺院よりももっと原始的な日本人の信仰心に触れることが出来る神社や寺院に心が行きます。そういう観点からも山岳信仰などは山好きな性でしょうかそこに走ってしまいます。立山信仰も神仏混合の要素が多いと解説されますが、それこそ日本古来の信仰心なのかもしれないかと。

もう一度立山登山を味わいたいという単純な気持ちから折角ここへ来たからには立ち寄らねばという我がささやかな気持ちからでした。あとは雄山頂上の峰本社にもう一度お参りしたく思っています。剣も挑戦したいのですが、我が最近の運動不足ではどうでしょう、まずは雄山で我慢しなくてはというところです。硯水亭さんも是非お父上とご一緒に山をお楽しみ下さい、それと国東の回峰も。自然の中で親子で一緒に過ごせるという幸せを。

こちらの雪は大したことはありません。寒さが身にしみる歳になってしまったというところでしょうか。この台湾坊主のお陰で関東の人たち、特に山梨の方達など100年ぶりの降雪で大変な思いをされていることでしょう。この気圧配置は春近い3月のものと思っていましたがどうも変ですね。
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白山にも行きたい (mfujino)
2014-02-18 02:15:34
屋形船さん、私は立山に3回挑戦して2回撃退されました。かのアルペンルートで大町側から室堂に入ったものの、梅雨の最終の大雨で登山道が滝になる荒天で撤退、翌日予定していた黒部のトロッコ列車も不通で再度挑戦しましたが霧に阻まれました。2度めは一の越で宿泊、翌朝暴風雨の中を雄山を目指しましたが危険を犯す訳にも行かず又もや途中引き返しました。しかし快晴に恵まれた三度目はルンルン気分で登れました(^^)v

屋形船さんは白山に登られたのですね。さぞ素晴らしい展望を満喫されたことでしょう。私は勝山の白山神社平泉寺を訪れてから一度登ってみたくなりました。

富山の幸、我が自分へのお土産は、イカの黒作り、ホタルイカの沖漬け、ミズダコの刺し身、それに勿論、白えび、でございました(^_') 富山の地酒(名は忘れました)と共に思い出に浸りましたヽ(^o^)丿ベトナムには温泉はありますか?
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雪道は無し (mfujino)
2014-02-18 02:16:18
徘徊道さん、今回のドライブで雪の上を走ったのは岩峅寺の雄山神社の駐車場でだけでした。他の道路はきれいに除雪されていて残念でした(^_') 勿論途中で寝ている車を見ることはありませんでした。ここ京北に住んでいたら少々の雪道はどうってことはありません。まあ生活道路は除雪されているのですが、ちょっと山の方に入れば雪が残っていますが、どういうことはありません。昨年だったか奥飛騨温泉郷では真っ白な雪道ドライブを楽しみましたしね(^_')

この立山連峰の姿を一度見ておきたいという我が期待は叶えてもらえました。金太郎温泉の湯も良かったし、これで満足しなかったら...というところです。

写真ですけど、自分の目で見た風景と残った写真での雰囲気はだいぶ違います。記録に残すのは難しいものです。宿で貰った絵葉書の写真に比べたらこの写真ってなんじゃらほいと思ってしまいますが、脳裏にはちゃんと残しておきましたよ~(^^)
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春になれば (mfujino)
2014-02-18 02:28:52
鎌倉街道さん、思い出されましたか。39度の高熱を押して望まれたとの話はちゃんと覚えています。我がカメラ技術ではこの程度しか保存できませんでしたが、氷見の海岸を北へ南へと走り脳裏に焼きてけてきました。この景色を見たい願いが叶えられて、そして金太郎温泉の湯には満足できて良い旅でした。

剣や立山は鎌倉街道さんには懐かしい山でしょうね。つい数年前の私は山に対する怖さはありませんでしたが、どうも最近は北山でも一人で歩いて万が一人様に迷惑をかけたら...という意識が出始めました。私の二つ年下の人がすぐ近くに住んでいまして、集落の日役などで合うと、黒部に行ってきたよ、仙人池の小屋のおばちゃんに合ってきたよ、などと言ってくれるのですが、私はまだ行けてません。だんだんとその可能性が低くなってきているのかもしれない、などと思うのは寒さが応える歳になり、閉じこもっているせいなのでしょうか。最近は鄙びた温泉に浸かりたい気分になってきています。宿はただ清潔であればいい、それより温泉の質を求めたい気分です。ましてや中途半端などこにでもある食事などには興味ありません。地元で採れる新鮮なそこならではの食材を味わいたいですね。正真正銘の源泉掛け流し温泉を探し求めています。春が来て暖かくなれば、鯖街道歩きの下見に出掛けねばなりませんが、そうなればまた気分が変わることでしょう。

今年は東の人は雪の楽しさと怖さを味わわれたことでしょう。折角の雪の風情をお楽しみ下さい。あまり深くない雪道をさくさくと歩く楽しさは何とも言えませんね。今年の冬は我が家の坂道も雪掻きに入ってくれますので、私には雪掻きから開放されている冬でございます。
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山の話は尽きません・・ (屋形船)
2014-02-18 13:32:10
追記
 MFUJINOさんのコメント返しの文章から何か富山の空気、リフレッシュ感を感じます。やはり旅っていいですね。
 ベトナムは温泉がありません。温泉がないということは地震もまずないということです。温泉はなくとも見どころはあります。ぜひ遊びに来てください。ハノイの空港から車で3時間、ハーナム省との境、米作地帯の田舎です。日本人はこのあたりでは私だけ。広い家ですから遠慮いりません。(自慢、はいってます。笑)
 登山の話です。遠くの山としては。山形の月山、屋久島の宮之浦岳に行きました。屋久島は海抜0mから歩いて山頂へ、これも思い出の山。好きな山はまた別で、石鎚山ですね。山頂の岩峰が神々しいので6回登りました。テント泊、無人小屋です。


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登山と旅と (mfujino)
2014-02-18 19:00:26
屋形船さん、そうですね、旅っていいもんですね。気分転換に持ってこいです。

そうですかベトナムには温泉はありませんか。でも温暖な気候でしょうから温泉に浸かりたい気持ちになることもないかもしれませんね。

石鎚山頂上のそそり立つ岩峰、見事な紅葉の写真を憧れの気持ちで見ています。宮之浦岳も憧れの一つですね。私が登ったアルプスの山は奥穂・西穂・槍・燕・雄山位でしょうか。大阪近辺の山はかなり登っています。また北山は峠や街道歩き、ピークハンティングはかなりのものになります。しかし登山という面では初心者ですのでいろいろお教え下さいませ。

ベトナムは行って見たい国の一つですし、スイスアルプスのグランサンベルナール峠、アマルフィ、等にも涎を流しているんですが、最近は近場の旅でどんどん予算を食い尽くしてしまって(*_*)
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