散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

木の葉文書

2009年06月08日 | ☆横浜じゃん
神奈川開港・開国150年メモリアルイベントと銘打って、旭区にある神奈川県公文書館で「横浜開港と神奈川」という特別展示がはじまった。まだ、見に行っていない。今回はそれ以前の「資料に見る神奈川の歴史」に展示されていた「木の葉」の伝票のこと。今から120年前の明治22年に東海道線・新橋-神戸間が全通したことに関連し、国府津-山北-御殿場-沼津のルートに鉄道を敷設する際の建設工事について資料紹介されたコーナーに写真展示されていたものだ。
「畑山から小幡まで 木出し 五十七銭 武岩 透間 善吉」と朴木の葉に書かれている。鉄道敷設工事に必要な木材を伐採し運び込んだ代金が57銭だったのか?武岩はこの文書を所蔵していた武尾家の関係者、透間は山北地方にある集落の地名と推測される。畑山や小幡は、国土地理院の地形図を見ても出てこないから、どの辺りなのだろう?明治22年は、帝国憲法が発布され、市制・町村制により横浜市制が誕生した年。また、徴兵令の戸主徴兵猶予を撤廃し、憲法発布に際し「万歳三唱」する端緒となった年でもある。政府はますます富国強兵政策を強く推し進めていく。
山仕事だったから、紙ではなく木の葉を代用したにしても、雇われ?あるいは駆り出され?た善吉さんは本当に代金をもらえたのかが気になる。狸の小判ではあるまいし、木の葉の伝票では化かされたのかもしれない。
一つの歴史史料から様々なことを想像する。専門家にいわせれば大した資料ではないかもしれないが、詳しい解説がなければ推測するしかない。ミナト横浜から遙か西にいると、そう簡単に関内辺りに出かけることは稀れ。県公文書館は貴重な存在なのだ。小さな展示スペースだけど、特別展はぜひ見に行きたい。

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2 コメント

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よくもまあ (酔華)
2009-06-08 05:35:43
木の葉がよく残されていましたね。
枯れるとカサカサになって、壊れちゃいますけど、
どうなっているのかな。

神奈川県公文書館の特別展示、行ってみたいですね。
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葉の活用 (管理人)
2009-06-16 21:05:22
桜餅に、柏餅、笹餅、高山辺りで出る朴葉の味噌焼き、寿司で出される葉蘭、日本人は葉っぱでいろんな演出をしてますね。西洋ではアダムとイブのイチジクの葉ぐらいかな?展示を見たときには朴葉だと思いましたが、最近、よく街中で見かけるマロニエ、つまり栃の葉かもしれないと思い始めています。
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