風が吹けば桶屋が儲かる。
落語の前振りで聞いたが、調べてみると「ことわざ」だという。
大風が吹くと、土ぼこりで目を病んで、目の見えない人が増える。
すると、三味線が売れる。(当時、目の見えない人の職業=三味線弾き)
三味線には猫の皮が必要となるので、猫が減る。
猫が減ると、鼠が増える。
鼠は桶をかじる。それで、桶の注文が殺到して儲かるという寸法だ。
子どもの頃聞いた、北風と太陽や、鼠の嫁入り話みたいなものと、
ひとまとめにくくってしまうには、その論理性は奥が深い。
さて、雨が降ると、この辺りでは「かっぽうぎ」に行くサラリーマンが多い。
(外観)
(店内)
店に入ると、まず、三品定食代700円を払う。
トレイを持ったら、カウンターに並ぶ、メイン料理を一つ選ぶ。
メイン料理は、唐揚げやトンカツ等の揚げ物が若い人に人気があり、
我々中高年になると、サンマやサバ等の焼き魚や煮魚があるのがうれしい。
次に続いて、小鉢群が並んでいる。
ここにも、揚げ物や焼き物、煮物があるほか、
卯の花や切り干し大根、冷や奴、納豆、温泉卵など、
美味しいおふくろ料理がこれでもかと並んでいて、
躊躇していたら「列が滞るから、早く選んで」と急かされた。
つまり、直感で小鉢を二つ、取っていくことがポイントだ。
そして、これが雨の日だと、三つ取ることができる。
そう!雨の日は、メイン1、小鉢3の「四品定食」になってお得になる訳だ。
そして、ご飯と味噌汁を受け取り、席につく。
当然、サラリーマンでごった返しているから、相席は当たり前。
OLの人もずいぶんいるから、ある意味ここで「袖すり合うも多生の縁」的なチャンスもなくはない。
テーブルには、柴漬けとフリカケが置かれていて、
お代わり自由のご飯と味噌汁を、何杯も注文する大食系草食男子も多々見られる。
席は50席ほど、循環も早い。
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