goo blog サービス終了のお知らせ 

散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

横濱ありあけ・七福神ロール

2011年01月06日 | ☆グルめぐる横浜
普段何気なく歩いているときには気づかないものが、大きな荷物を運んでいるときに限って、急に目に飛び込んでくるというのも、我ながら妙なクセだと思う。
「七福神ロール ~1月7日まで」
その看板にある写真のロールケーキは、毒々しそうな紅色をしていた。
チクロという甘味料と、食品添加物・食紅で、舌を真っ赤に染めて育った年代の人にとって、紅色は子どもの頃の駄菓子を連想させる。

しかし、美味そうだ!という直感が働くと、我慢できないのも、貧乏を経験している我が世代特有のものなのではないか?
ひと仕事を終え、さっさと昼食を済ますと、さっそく買いに出かけた。

お店は、横濱ありあけ本館・ハーバーズムーン。


今どき珍しい手押しのドアを開けると、広いサロンのようなところに、ケーキのショウウィンドーをはじめ様々なスイーツが並んでいる。


探すこと、しばし。
あった、あった、ありました。
かなり控えめに並んでいました。
隣りに並んでいる、横濱ハーバーロールや、黒船ハーバーロールに比べると、ひとまわり小さい割に1000円するので、少々ためらったけど、7日までの限定商品だし、おまけに今回がはじめての販売だというから買ってしまった。


開けてみると、専用のビニール袋やダンボールの台形パッケージに包まれて、申し訳なさそうに登場。
ひょっとして、その包装代が値段にのっているんだと納得しつつ、つくづく眺めると、紅色のスポンジからイチゴの香りが鼻に飛び込んできた。
イチゴペーストを混ぜ込んでスポンジをフワフワに焼き上げている。
七福神というネーミングだけに、ありあけのハーバーが“宝船”として生クリームに包まれているのかと思っていたら、単にハーバーの白あんがカットされてところどころに栗の粒と一緒に入っている。
しっとりとして、美味しかったけど、なんで七福神なんだろう?


インターネットでいろいろ調べてみると、あのタカラブネという洋菓子の会社を買収していることがわかった。
七福神というのは、そういうことだったんだ!
ところで、ありあけのハーバーで有名な“ありあけ”が復活して、10年経つという。
倒産の経緯もいろいろあったけど、復活騒動もいろいろあって、今に至っている。
手に入れたパンフレットや、インターネットで、さも人間味に満ちあふれている風にPRすることに力点が置かれている。
本当にそうであるかどうかは、店に入った瞬間、だれしも肌に感じるから、すぐにわかってしまう。
“ありあけ”ブランドを横浜を中心に展開するための“ありあけ”であって、ちっともプライド高い横浜の洋菓子職人を身近に感ることができない。

パンフレットに「オンリーワン」という単語があった。

メタ坊の一番大っきらいなフレーズである。
オンリーワンは、ワンマンと同義語なのだ。
そして、会員限定で特典をつけるというコンセプトも、どうも気にかかる。
われわれ庶民が近づける場所じゃないことを暗示しているかのようだ。

1月10日からは、“合格祈願・必勝ハーバー”を販売するという。
「なんでハーバーが必勝に関係あるんだろう?」
そう口にすると、
「勝サブレに負けたくないんじゃない。」
と、答えが返ってきた。
受験シーズンに便乗して、ひと儲け・・・横浜銘菓・横浜土産の代名詞“ありあけ”ブランドが泣いている。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「まるた小屋」チャーシュー... | トップ | 夜の「素材屋」 »

コメントを投稿

☆グルめぐる横浜」カテゴリの最新記事