散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

アルバム・ギフト

2009年10月16日 | ☆たまに修行
お約束どおり「横浜そごう」に出かけた。
自宅も会社も相鉄線沿線だから、お中元、お歳暮、冠婚葬祭関連のギフトには欠かせない「百貨店」ブランドとして「横浜タカシマヤ」は、横浜市民として当然の選択だった。が、バブル辺りから、客あしらいが見た目で判断するようになってしまったらしく、中でもギフト売場にいるスタッフは、高島屋直属の人間が占めているせいか、それとも売上高の成績主義になっているせいか、貧乏人風、1個単価が安いモノを選んでいる風、どうみても数が出なさそう風、の客には、声もかけないか、声をかけても、早く退散しろといわんばかりの威圧感で接客してくるようになった。
以来、インターネットを使って、珍しいモノ、旬なモノを手に入れ、宅配できるようになってから、お中元、お歳暮はインターネットにより産直で注文している。
しかし、冠婚葬祭関連ギフトは、やはり「百貨店」ブランドじゃないとと古風な考えもあり、数日前、タカシマヤに出かけるも不愉快な思いをしたので、相鉄の改札からは一番遠い、横浜駅を横断して東口に出、途中、休憩したくなる(ちょっとオーバー)ほど深山幽谷を分け入って、今回は「横浜そごう」に向かった。
横浜駅通路で人の波をかき分け、ポルタ地下街で人の波に乗り、そごうに入ると縦横無尽に動き回る人の動きを瞬時に敏感に反応しながらエレベータに乗る。タカシマヤなら8階とインプットされているが、いざ困った。案内表示にギフトの文字がない。それらしいフロア名から6階のボタンを押す。今度は広さに圧倒される。フロア案内板を見て、今どこにいるのかがわからない。ブース名を見ても、いっぱいあるから気づきにくい。ついついタカシマヤのように、広いスペースをギフトコーナーが占めていると思い込んだから、一周してみた。それで今いる位置がわかったので、よくよく目を凝らして案内板を見ると「あった、あった」美術画廊コーナーの前に、他のブースと同じ広さでこじんまりと、それも同じ色調、同じ雰囲気なので識別がつきにくく、一度は行きすぎてしまった。
さて、選ぶ。タカシマヤと比較して品揃えはちょぼちょぼ。ある意味では、個々の品は巨大館内のフロアにある店舗ごとに充実しているから、余計な陳列はしないのだろうし、今はカタログギフトやプリペイドカード、商品券を贈ることが流行りというせいもある。見ていると店員が案内に来た。ここのギフトコーナーの唯一の特色は「アルバム・ギフト」。写真やハガキを入れるバインダーに、ギフト金額にあわせた品やメニューを印刷したカードが入っている。それも、金額設定が三千円から細かく設定されている。何よりうれしいのが、どの金額設定にしても外見のアルバムが同じということ。通常、緑色ならいくら、赤色ならいくら、青色、黄色、とカタログ印刷で贈ったギフトの金額がわかってしまう。このギフトは、その中の品を確かめないと、いくらなのか即断しにくくなっている。
旧来の冠婚葬祭の慣例「半返し」の常識を破りたい今どきの客心理の急所を突いている。同じ1万円を頂いても、その親密度から四千円、五千円、七千円など差をつけて気持ちを返したいという思いもある。それを反映した商品なのだろう。あいかわらず、田舎では、昔から冠婚葬祭の控帳というもので、親類縁者とのやりとりを詳細に記録することをしている。地縁血縁の決まり事、生活の知恵として「半返し」は絶対。それに対し、雑多な都市部では地縁血縁の重要性が崩れ、兄弟でも疎遠で、電話の一本もやりとりしない状況が現実にある。そのようなニーズから生まれた商品に違いない。
さて、送り先リスト書きで手が疲れるのか、と思いきや、電話番号を聞きながら目の前の端末を使って、リストづくりがどんどん出来上がってしまうので、ビックリ。精算も早い。入会金、年会費無料のミレニアムカード(なくてもその場で作れる)があればポイントも貯まる。こうなると、もうギフトは「そごう」に決まりだ。これを見て行かれる方、ぜひ持っていく送り先メモは「電話番号、住所、名前、金額」を記入して、店員に見せると短時間で用を済ますことができるので用意してお出かけを。
最後に、わざわざタカシマヤを素通りして来店した相鉄沿線の顧客の心理をどう繋ぎ止めるか、他のフロアの個々の店舗ではギフト注文にあたり、宅配伝票を記入するようになっている煩わしさをどう解消するかが、今後の課題だと思う。
帰り際「館内での買い物はもちろん、飲食してもポイントがつきます」とアドバイスされた。つまりそれが、タカシマヤカードとの違いな訳で、促されるまま、10階フロア・ダイニングパークへ向かった。

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