「メタ坊っちゃま、メジャーデビューに気をつけて」

予備軍判定のメタ坊が、ずんぐりお腹をさすりつつ、カロリーの消費と補充のため、散歩の閑人します。

横浜そごう・大和屋

2009年10月17日 | ☆グルめぐる横浜

横浜そごうの10階は、ダイニングパークと銘打って、30店舗余りの様々な料理のお店がある。
以前なら洋食好きで、フレンチのコースを楽しんでいたが、最近は年齢のせいか、和食に傾いてきた。
若い頃、40、50年配の先輩が日本蕎麦を昼食で食べたがるのが理解できなかった。
あの乃木希典大将が明治天皇危篤となるのを知ってから、3食日本蕎麦しか口にせず、崩御に及んで食を断ち、割腹により殉死した。
武士の切腹の際の作法に則っての蕎麦食いだったと何かで読んだことがある。
それで、まさか、いつ首を切られてもいい意味で蕎麦を食べたがるのかと思っていたが、今となっては、年齢のせいでサッパリして軽いモノが老体に合っていることが身をもってわかった。
さて、和食となるとどうしても「京料理」をイメージするけれど、くいだおれの街・大阪で老舗の暖簾を守るのは並大抵ではない。
この店「大和屋」も大阪ミナミ宗右衛門町に明治10年に創業したという。
まず、置屋から始め、芸妓学校、料理旅館、料亭と変遷し、店内に能舞台がある「一見さんお断り」の店として、主に国賓や政財界の要人に利用された歴史を持つ。
とりあえず、和食にしようと10階を一巡。
うなぎの「竹葉亭」、うどんすきの「美々卯」、寿司の「すし萬」、日本蕎麦「やぶそば」、天ぷらの「銀座天一」、京懐石の「美濃吉」などがあった。
それぞれ想像がつくし、美濃吉は京都でも横浜ランドマークでも食べたことがあるので「大和屋」に決定した。
入口に立つ支配人らしき男の人の、こびない笑顔も、ちょっと入ってみようかな?という気にさせる。
上方(かみがた)料理と分類されるらしいが、これまで大阪に行けば粉モノ専門。串揚げ、てっちりなど。
ただ一度だけ、梅田の曾根崎新地にある「斗々屋」という店で食べたことがある。
値段もさることながら、その料理の繊細さと季節感には驚きと感嘆ばかりだった記憶がある。
結局、支払いの際、予約した連れの人を、店常連のお客さんと間違えたことから、通常のコースにない料理を出していたことがわかって、情けないやら、ラッキーだったやら複雑な気持ちで店をあとにした。

今回食べたミニ会席「あしべ」は、税込4988円+サービス料10%。
味は全体うす味に仕上げている。
お運びの方もにこやかで、丁寧に対応してくれる。
先日行った「なだ万賓館」と違い、会話の途切れるのを計って料理を出す心遣いがあるのは印象的だった。
夜のコースで「あしべ」が一番安い。
でも、決して手を抜いている風には見えないし、ほぼ月替わりで献立も変わり、その日、その週の仕込み具合で食材も変わるそうだ。
デザートもコースによって違っているという。
今回食べた「焼かぼちゃプリン」も面白い組み合わせで、満腹・満足の夕食だった。



店内は分煙。
通路左手に喫煙する人の部屋があり、右手に禁煙のカウンターとテーブル。奥に個室がある。
タバコの臭いが気になると伝えると奥のテーブルに変えてくれた。
お酒を飲まないので、ほうじ茶を切らさず出してくれる。
デザートのときは、玄米茶に変わった。
11月18・19日には、あの翁達磨の高橋氏を迎えて「お蕎麦の会」(予約制)が開かれる。

では、ミニ会席料理「あしべ」を食べよう。


「先付」
銀杏豆腐、菊花ゼリー、蟹、舞茸、振り柚子。


「吸物」
烏賊安平(いかはんぺん)。貝割れ、柚子。


「造り」
戻り鰹叩き。束ね水菜、ペコ玉(小玉葱のこと)、打ち茗荷、浅月、紅葉おろし、ポン酢。


「焚合」
半月大根スープ煮。うずら丸(鶉を骨付でツクネにしたもの)、紅葉人参、べっ甲あん、笹うち葱、山椒。


「焼物」
丸鯵利休焼。焼丸十(まるじゅうは、薩摩藩の家紋。つまりサツマイモ)、揚げ銀杏、菊かぶら。


「栗ごはん、味噌汁、香の物」
ごはんと味噌汁はおかわりできる。へっついで炊いたごはんが一押し。
焼鮭、大根、人参、油揚、里芋、蒟蒻、小芋、焼葱、青葱、七味入りの味噌汁は、白味噌仕立てで具だくさん。
きゅうりのお新香とキャベツの浅漬け。


「デザート」
焼かぼちゃプリン~シナモンミルク。
今回、あえて洋風なデザートを出して、お客さんの反応をみているといっていた。



御飯は、へっつい(お釜)で炊かなければ旨くない。
そのこだわりから、店内にガス炊きながらも、へっついが備え付けられている。
デジカメしようとしたら、若い板前さんが回りを片づけに来た。
「珍しいですね。お釜で炊いてるんですか?」と聞いたら、ニコニコしながら「そうです」と答えた。
えてして料理屋さんで、修行中の若い人に声をかけると、板場の雰囲気が顔に現れる。
愛想笑いでなく、気づいて欲しいところを判ってくれた。そんなうれしい気持ちが笑顔に出ている。
きっと働きがいがあり、人間関係もよい店なんだろう。

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2 コメント

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すごい (酔華)
2009-10-18 05:39:45
味噌汁だ!
薄味 (管理人)
2009-10-18 12:16:19
コースの途中で吸物椀がでるから、大概は赤だしが定番だと思うけど、
この具だくさんの味噌汁には驚き。
きっと、大阪らしく、残った具材は残らず使うという考え方から献立ができているのだと思う。
薄味なので、これがファミレスだったら、
ごはんセットのみ、おかわりしても、満足できちゃう。

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