南房総の田舎で、夏休みを過ごしていた子どもの頃、山に植えてある夏みかんは、
夏に実がなるものと思い込んでいました。
学校が休みのたびに、田舎へ行っていたことから、
まさか1年を通じて実がなっていて、
実が落ちないまま、次の実がなるということに気づくのは、ずっとあとでした。
今年もデコポンの案内が、熊本の孝ちゃん農園(←ここをクリック)から来ました。
デコポンが市場に多く出回るのは、2月も遅くなってからです。
デコポンも他のミカンと同じに秋の実りとともに収穫する訳ですが、
よく年末年始に箱買いして、食べる温州みかんと違い、
酸味が引いて、糖度が高くなる追熟を待ってから出荷されると知ったのは、
孝ちゃん農園で直販をお願いするようになってからです。
夏みかんをググってみると、
今、NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」で描かれている、
長州(山口県)の特産で、明治期、職を失った萩藩の武士の救済のために、
夏みかんの栽培が奨励されていたそうです。
それがなぜ南房総の山や庭によく見かけられたのかわかりませんが、
夏みかんの皮を砂糖漬けにしたものが、
南房総にも、旅行で行った萩にも、
お土産として売られていたのを不思議に思ったものです。
田舎のおばあちゃんが、夏みかんをよく剥いてくれましたが、
甘いのはほんの少しで、酸っぱい顔をすると、
砂糖をパッパと付けて、口の中に放り込まれました。
中学生の頃になると、自分で取って食べるものの、
1年経ったものはボソボソしていて、水分も味もなく、
おかげで夏みかんにまったく魅力を感じなくなりました。
散歩の途中、夏みかん(いよかんかなぁ?)を見かけて、思い出しました。
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