
変貌著しい戸塚駅周辺の開発に免れた一角を訪ねました。
戸塚宿は、江戸時代に整備された東海道五十三次のひとつで、
当初、保土ケ谷宿の次は藤沢宿でしたが、
その間の距離も長く、権太坂・品濃坂・大坂と起伏が激しかったので、
少し遅れて整備されたといわれています。
それゆえかどうか調べてみないとわかりませんが、
通常、宿場町の背景として、各宗派の寺が並んでいるのに対して、
戸塚宿は、地形的な理由もあるのか、寺が点在しています。
その一宇、徳川家康の側室・於満の方が建てた、
浄土宗長林寺清源院の路地を入っていくと、ディープな空間が現れます。
その昔、西友だったところが、サクラスという名に変わった建物があり、
その背後をぐるりと巻いた道沿いの店舗が集まり、
戸塚西口ルートワン商店会を構成しているようです。
その路地を歩いていると、横浜マイスターの称号を名乗っている店がありました。
市民の生活・文化に寄与する優れた技能職者を、
「横浜マイスター」に選定する横浜市の事業で、
技能技術の継承普及を目的にしているものだそうです。
看板を見てみると、ベルグのケーキ、しじみ、ふかひれ、ソーセージの文字があり、
ソーセージ国際大会金メダル受賞とも書かれています。
また、TV「途中下車の旅」で舞の海が来店したとも宣伝しています。
外観はスナックのようで、ドアを開けると、
一般家庭のリビングのような雰囲気です。
おすすめを聞いてみると、
しじみラーメン700円、それに自慢のソーセージが300円(見出し写真)。
店内を見渡すと、
横浜マイスターに選ばれた職人さんの作品が、いたるところに飾られています。
どうも、横浜マイスターの店なのではなく、たまり場の店のようでした。
ソーセージのほかに、
横浜マイスターの石工さんが作った石臼で挽いたコーヒー350円も自慢のようです。
横浜マイスターの話だったら、機関銃のように話題がつきないマスターの話を聞きに、
ぜひ、一度お立ち寄ってみてはいかがでしょう?
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