散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

えんがちょ

2012年11月25日 | ☆撮!本日の逸品

ひまなときや、“ながら”でデスクワークするときには、GyaO!を見ている。
ときどき、「あれ?」と思う映像に出くわすからだ。

今回は、第2次大戦下のイギリス人が「えんがちょ」しているポーズを見かけた。
ドイツ空軍の空爆にさらされる中、ヘルメットなしで外に出た同僚に、「死んだのかと思った」と声をかけると、
「指をクロスしてたから平気さ」と答えが返ってきた。


もちろん、これは「えんがちょ」なのではなく、指で「十字架」をつくって、神の加護があることをあらわしている。

私が子どものころに教わった「えんがちょ」は、両手の人差し指と中指を交差させる。
ウィキペディアによると、不浄のものを防ぐために囃したてる子供による口遊びのひとつ、と定義している。
また、13世紀ごろの「平治物語絵詞」には、討ち取られた信西の生首を見ている人々が人差し指と中指を交差させている、という絵解きの注釈までついている。


まさか、キリスト教徒ではないだろうけど、不思議だなぁ。
ちなみに、真言宗では、密教の守護神・帝釈天をあらわす“印”らしい。

さて、ウィキペディアの解説には、1990年に民俗学者・京馬伸子が発表した論文に、
1.両手を用いて人差し指と親指で輪を作って交差させる。
2.右手の人差し指と中指を交差させる。右手の中指と薬指を交差させる。
3.親指を人差し指と中指の間に入れて握り拳を作る。
4.人差し指と親指で輪を作る。
5.両手の人差し指を繋ぎ、第三者に切り離して貰う。
という、えんがちょに関する“印”の形態を図説している、とある。

ジブリアニメ・千と千尋の神隠しで、カマジイと千尋が、えんがちょを切るのも象徴的なシーンだ。


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